帰郷

千「こんばんワ♥」

フ「!伯爵様! 今、お邪魔ではございませんでしたか?」

千「すみませんネェ ちょっとトラブルがありまして…」

フ「それは…方舟のことでしょうか…」
申し訳なさそうに聞く

千「マァそれもありますが、新しい方舟の整備のことでしてネ♥
いやいや吾輩もあなたに用がありましたので、ちょうどよかったデス♥」

フ「さようでしたか、それならばよかったです
今日はひとまず連絡できるようになりましたので、通信させていただきましたわ」

千「ありがとうございマス♥
そういえばロードが王女のデビュタントに行きたがっていましたヨ
シェリルから手紙が送られると思うのでよろしくお願いシマス♥」

フ「?…あぁキャメロット外務大臣のことでございますね。」

千「そうデス、そうデス♥ シェリルも「家族」でしてネェ」

フ「!そうなのですか、承りました父にも計らっておきます」

千「お願いしマス♥
であれからどうですカ?
仲間を裏切るんですから、葛藤したんじゃないデスカ〜?♥」

フ『楽しそうに仰せになられること…』
「えぇまあ…
今でも少し考えますけれども、あの時ご令嬢様を助けたいと思ったのは事実ですし、世界の真実も知りましたから…

ただ、今は決断するところまではいっていなくて…申し訳ございません
ですが、伯爵様や皆様方のお役に立てることはさせていただければと思っております。

できることならエクソシストや教団が皆様のことを受け入れられるようなーー、
互いに戦わなくてもいいような橋渡しになれれば嬉しいのですけれど…
厳しく遠い道のりなのでしょうね」

千「なるほど、そう来ましたカ♥
マァ難しいでしょうネェ、吾輩達としても♥」

フ「えぇ、決して交わらない者同士ですから…
それに方舟などで何人かのご家族の方にお会いして、皆様の強さに圧倒されましたわ
エクソシスト人たちときたら疲労困憊でしたもの」
そう言って苦笑した

千「ホッホッホッ♥ 本当にそうでしたネェ♥


フ「ふふ…えぇ本当に
そういえば用事とはどんなことでしょうか?」

千「それなんですけどネェ、新しい家族にホームの案内と次の任務の話したいと思ってましテ♥
来れそうな日はありますカ?ハーツ」

フ「まぁ、ありがとう存じます!
そう、ですね…5日後であれば比較的自由にできるかと思いますわ
ちなみに時間としてはいつごろなさるのですか?」

千「夜を予定してマス♥」

フ「それであれば問題ございません。
予定は基本夕方までで、夜は比較的自由ですので」

千「それはよかったデス♡♥
では、19時頃迎えにあがるので部屋で待っていてくだサイ♥」

フ「詔(みことのり)のままに」
フェインが返事をすると、通信が終わった
9/39ページ
スキ