方舟に入った2人は散策をすることにした
ﾌ｢ところでアレンさん…
方舟の中でチャオジーさんと何かありましたの?｣

ｱ｢え?あぁ…
僕が人間に戻ったティキ・ミックを連れて行こうとしたんですが、物凄く否定されちゃって…｣

ﾌ｢まあ、さようでしたの…
どんなことを言われましたの?｣

ｱ｢そうですね…
｢オレの仲間をいっぱい殺したのに助けるなんて!オレらの想いを裏切るのか?｣とか
｢助けるんならアンタは敵だ、奴らと同じ悪魔だ!!｣とか言われましたね…
最初の方は大体の内容ですけどね、ハハ｣
それを聞いたフェインが怒る

ﾌ｢まぁそれはまた随分な言われようですわね…
身の程をわきまえなさいと言った直後ですわよね?!

全くなんてこと…!もう一度説教するべきでしょうか…｣

『自分の正義だけを振りかざすような愚者め!
ノアの皆様方が悪魔ですって!?
この世界を救おうとしているだけですわよ!
あの脅威が訪れないように…
決めましたわ、絶対に私が苦しめて殺すことにしましょう…!』

ｱ『こんなに声を荒げるのなんて初めて見たな』
｢ありがとうございます、フェイン
僕のために怒ってくれて
チャオジーの言うことも分かるんですけど、僕としては…
できることなら憎しみ合うのではなく、手を取り合いたいと思ってるんです

ノアも元々は人間だったはずですし、人として過ごしていることもあるから…
難しいでしょうけどその可能性に賭けたいと思ってます

まぁでも僕も伯爵だけは許せるか分かりません
全ての元凶ですから、たくさんの人をAKUMAにして罪のない多くの人を殺してきた…
僕の仲間も失うところでした

僕がどうしてこの舟を操作できるのかは分かりませんが、エクソシストとノアの架け橋になれたら…なんて…

あっそのっすみません!
僕ばっかり喋ってしまいましたね、こっぱずかしいです
こんなんじゃエクソシスト失格ですねっ? アッハハハ」
慌てて取り繕う

ﾌ｢そんなことありませんわ!
とても素敵なことだと思いますわ
そうなるといいですよね、いがみ合うことのない平穏な世になれば…｣
アレンの顔がたちまち明るくなっていく