ｺ｢まだシンクロ率は高くないんだけどね
今回方舟の中で無理に発動してしまったようだから…｣

ﾌ｢正義感が強そうですものね｣

ｺ｢そうみたいなんだ アレン君をじっと見つめていた時があってね…
何かあったように思えたよ｣

ﾌ｢さようでしたか… 仲間内で割れるのはあまり良くないことでしょうからそうならないといいですわね｣
『後でアレンさんに聞きに行きましょう』

ｺ｢うん… まぁアレン君とは部隊も違うから一緒に任務に行くようなことはないだろうけどね
ところで、何か用事があってきたんじゃないのかい?｣

ﾌ｢あ…そのデビュタントが近づいてきているので、1度帰らせていただきたいのです｣

ｺ｢そうだったね、渡してもらった帰省予定書にも書かれていたね｣

ﾌ｢帰ってもよろしいでしょうか?｣

ｺ｢もちろんだよ。長旅と戦闘で疲れただろう
初めての任務からそのまま行くような流れになってしまったからね

デビュタントに間に合いそうでよかった
まあ練習や準備であまり休む暇はないのかもしれないけど、楽しんできて。｣

ﾌ｢ありがとう存じます。｣

ｺ｢任務はどうだった?初めてAKUMAやノアと対峙して怖くなかったかい?｣

ﾌ｢そうですね…思っていたよりは大丈夫でした。
命の危険は感じましたけれど、私のイノセンス的に大丈夫だと信じましたわ｣

ｺ｢それならよかった
AKUMAやノアに恐怖心を持ったまま、任務に向かわせるのは酷だから…｣

ﾌ｢さようなご経験が…?｣

ｺ｢僕の代ではいないけどね。
みんな自らの使命とでもいうのかな
亡くした家族や友人のために頑張ってくれているよ｣

ﾌ｢そうですわね｣

ｺ｢そうそう、帰る時はアレン君に方舟を使ってもらったらどうかな
僕も方舟がどんな風に動くのか興味があるし!｣

ﾌ｢…主にそちらが目的ですわよね?｣

ｺ｢だって僕科学者だから!いくら室長って言ってもなかなかチャンスないから!｣

ﾌ｢えぇ、えぇ そうですわね
ですが、方舟を人に見られなさそうな広いところがあるか…｣

ｺ｢あ〜…いや!きっとある!
きっとフェインくんの家はものすごく広いだろうから!!｣

ﾌ｢家から少し離れたところでと思っているのですけれど、首都にあるので家は難しそうですわ…。
どうしても方舟を使いたいというなら、近郊に来てもらいましょう。
そうすれば、迎えに来てもらう日数も短くなりますから｣

ｺ｢うん、うん、分かった
で、どこにする?｣
キラキラとした眼差しで問いかけてくるコムイ