フェイン・キュアー

その夜2人はレストランで食事をしていた

フ「そういえば、途中で私のこと羨ましがっていましたよね
リナリーさんのご家族は…?」

リ「ああ まだフェインにはまだ話せてなかったね、コムイ兄さんは私の唯一の肉親なの」

フ「そうなのですか…」

リ「うん、私がイノセンスの適合者だとわかって小さい頃一人連れて行かれたの
最初は外に出れないし、兄さんにも会えないしあそこが嫌でしかたなかった
でも兄さんが室長になってくれてそれからは教団が私のホームなの」

フ「そうだったのですか。。
コムイさん良い人なのですね」

リ「ありがとう、普段はあんなだけどねw
いい人なんだよ」

フ「素敵ですわ
…さてごちそうさまでした」

リ「あれ? フェイン量少なくない?
 もっと食べてもいいのに」

フ「え、そうですか? 普通ですよ?」

リ「寄生型の人は体力をすごく消耗するから、大食いの人が多いの アレン君1人で何人前か分からないくらい食べるよ、5人前はあり前じゃないかな」

フ「たしかに食堂に行った時色々と頼んでいたような…
すごいですね…」

リ「食堂行ったことあるんだ、タイミング合わなかったのね
大丈夫ならいいの
じゃあ宿に戻ってゆっくり休みましょ」

フ「えぇ」

次の日は2人で一緒に探して回った
フ「森のあたりということしか分からなかったですね。
はっきりした目撃証言もいなかったですし…」

フェインが申し訳なさそうに言う

リ「仕方ないわ よくあることよ
ところでそのマントは?」
フェインは良い生地シンプルなフードマントを上に被っていた

フ「団服が汚れないようにと思いまして・・」

リ「綺麗好きなんだね。
こういう風に歩いてて汚れとか結構あるからそんなに気にしなくてもいいよ。
汚れもすぐ落ちるし。
とりあえず今日は昨日とは違う方向を探してみましょう」

フ「そうですね 私は北の方向を探してみますね」

リ「うんお願いね」

フ『リナリーさんはあのように言ってくれたけれど…
何も情報がないというのはどうしていいか分からないわ』

そう思いながらも進んでいくと小屋があった
フ『あら小屋があるわ 誰も住んでいないようだけれど、何かあるかしら』
ギ ィィ・・・と開く

フ『ほこりだらけ、でも新しい跡がある…
最近誰か住み始めたのかしら

悪いけれど、少し漁ってみましょう』
しばらく探してみたが、特に何もめぼしいものはなかった

フ『なにもなさそうですし行きましょう
 けれどあとはどこを探せばいいかしらね…』
フェインが小屋を出たあとには…

ティ「何も見つからねぇな 帰るか…」

A1「そうですね ノア様」

小屋を使っている侯爵様が戻ってきた
ティ「…!」
『あの走ってくのってキュアー王女っぽくね?なんでだ?』

A1「ノア様、どうかされましたか?」

ティ「なんでもない、帰るぞ」

A1「はい」
見つかることなくその小屋をあとにしたのだったーーー
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