覚醒

レロさんを持ち、ご令嬢様が前に、フェインが背中に掴まったのを確認してから飛びあがられた

ロ「きゃはは! こうやって移動するの久しぶり、 楽しい〜」

フ「初めての経験で、とても新鮮です…!」

千「見えてきましたヨ、あそこデス♥」

そう言って3人は一つの光のほうに向かった
光の指す方に出ると、覚醒した侯爵様がクロス元帥に押されているところだった

伯爵様は物陰にそっとフェインを降ろし、クロス元帥の前に現れた
千「こんばんワ♥」
ひょいと気を失った侯爵様を肩に乗せる

ク「よぉ 相変わらずパンパンだな このデブ」

ロ「僕もいるよぉ〜」

フ『あれがクロス元帥...ものすごく身長が高いですわ…』
塔も崩壊し、足場が崩れていく中でリナリーも落ちそうになる

ア「道化ノ帯!!」
リナリーの腕を掴まえる

リ「!アレンくん….っ」
リナリーの顔に血が落ちてくる

リ「血が…アレンくん…?」

フ「皆さん大丈夫ですか!?」
『凄い崩れ方だわ…ラビさんはどこかしら?』

ア「フェイン!無事そうでよかった…ぐっ」

フ「すみません気を失っていて…
微力ですが手伝いますわ」

千「会うのは何年ぶりでしょうかネェ♥」

ク「さぁなんデブに会った日なんていちいち日記に記してない」

千「マ♥その言い方は〜〜〜
我輩とよく会ってるように聞こえますネェ♥
隠れんぼ〜のクロスちゃぁ〜ん

そこのご婦人の小賢しい能力は我輩達の目のから貴方を消してしまいますからネェ♥
借金取りからもそうやって逃げてるんでしょう?♥」

ク「はっはっはっ」
伯爵様が乗っている岩にジャッジメントを撃つ

ク「貴様のトロいしゃべりにつき合う気分じゃない
冷やかしなら出ていけ」

千「出ていけ?これはこれは!ここは我輩の方舟ですガ♥」

ク「捨てたんだろ
この方舟は江戸から飛び立つ翼を奪われたアヒル舟
14番目…ノアを裏切った男の呪いがかかった日からな…」
14番目と聞いた途端眼光が鋭くなる

千「やはり...貴方でしたカ♥
あの男「14番目」に資格を与えられた「奏者」ハ♥」

二人が話している間に安全なところに移った3人が会話を聞く

リ「奏者…?」

ア「伯爵…っ」

千「何をしに来たのです?
この舟を奪いにきたのなら遅すぎましたネェ♥
すでにこの舟の「心臓」は新しい方舟に渡りましタ♥

「心臓」がなくては舟は操れない
奏者であっても何もできませン♥
愚かですねェ クロス♥
二度と出られなとも知らず二...フフ♥
この方舟は最後にエクソシストの血を吸う柩となるのですヨ♥
ホッホッホッホッ♥」

アレンが歯を食いしばる
ア「く…そっ くそ…っ」
イノセンスを発動し血が滴る

リ「だっだめ これ以上は…体のキズが……」

ドン!と凄まじい音を立て、凄まじい勢いでその場から消えた
リ「アレンくん!!」
フ「アレンさん!」
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