覚醒

フ「気持ちは嬉しいのですけれど、不安ですわ…
伯爵様とキャメロット嬢以外は私のことを知りませんから、敵が来たと思われてしまうでしょうし…」

ロ「大丈夫だよ!千年公と僕が止めるからさぁ」

フ「恐れ入ります…
ですが私まで消えてしまっては周りから怪しまれるかと思うので、
やはり残りますわ」

千「そうですねェ♥
イノセンスどうするかも転送が終わってから話し合いたいので、
それまでは教団にいてスパイきてもらいまショウ♥
まあこの舟が奇跡的に残っていれば…の話ですケドネ♥

消滅する寸前に迎えに来るのでよろしくお願いしますヨ
あっこれ渡しておくんで連絡取れるようになったら教えてくだサイ♥ 」
そう仰せになられてフェインに黒いボールと、銀色の彫刻が美しい縦に長い二等辺三角形の八面体(形はラピュタの大きな飛行石のイメージです)のネックレスを手渡した

フ「こちらは…?」

千「開けてみてくだサイ♥」
言われるままに開けてみるとどちらからもゴーレムで通信をするときと同じ音が聞こえた

フ「まさか通信機なのですか?」

千「御名答♥
黒い方は盗聴器になってるアクセサリーが入ってるので
テキトーにエクソシストに渡してつけてもらうようにしてくだサイ♥」
こんなに小さくできるなんてと感心して見つめるフェイン

千「時間ができたらそれで連絡くだサイ♥
盗聴器の報告も兼ねて…
吾輩が出ますのデ♥」

フ「詔のままに」

千「マァ〜王女がそんな大袈裟な表現使わなくてもいいですヨ♥」

ロ「そうそう!そんなかしこまった言葉誰も使わないよぉ〜
っていうか知らないかも」

フ「いえそんな、新参者ですもの…
ハッそういえばミック卿はご無事でしょうか」

千「あ〜ちょっと押されてますねェ
アイツが方舟に忍び込んでたトハ♥」

フ「生きていらしたのですね!良かった…
あと忍び込んでいたって誰のことですか…?」

ロ「クロス元帥のことだよぉ
他のエクソシストと比べてちょっと因縁があるんだ〜」

フ「さようで…それは嫌ですわね」

千「そうなんデス♥
さてティキぽんを迎えに行きましょうカ♥」

フ「えぇ!
では、向こうに行ったタイミングで私を教団のものたちから見えぬところに置いていってくださいませんか?」
そう言って人の姿に戻る、切り替わるときはこんな風なのかと体感する

千「分かりましタ♥
ですが、この方舟が消える寸前に迎えに行きますヨ♥」

ロ「しばらくフェインとも会えなくなっちゃうのかぁ〜」

フ「そんなに長期間ではないと思いますので、
しばらくお待ちくださいませね」

ロ「はあ〜い」

千「では気を取り直しテ、しっかりと掴まっててくだサイ♥」
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