覚醒

ロ「予兆はあったんだねぇ
でもこんなことが起こるなんてね…
フェインまだエクソシストなんだよね?」

フ「恐らくは…」

ロ「なんともないのぉ?」

フ「特には…何故さようなことを....?
…なるほど、相反する力が同時にあってはおかしいということですね」

ロ「そうそう! 」

レ「でも今までにこんなことなかったレロよ!?
どっちもだなんて…
それにそんな能力を持った一族なんて一度もいないレロ…」

ロ「アピスに続いてこれまでの13人以外に2人家族が増えた…」

フ「アピスって…まさか幼なじみの!?」
ロ「そうだよぉ!
まだ会ってなかったかぁ びっくりさせちゃったねぇ…」

フ「いえ、私は大丈夫ですわ…混乱してはいますけれど
ということは、突然変異が二名いるということですの?」

ロ「そうなるねぇ 異例のエクソシストが2人
こっちにも異例が2人…なんなんだろうね?」

フ「…分かりませんわ…
それよりキャメロット嬢、本当にもう痛むところはございませんか?」

ロ「うん、本当にどこも痛くないよ」

フ「本当に良かったですわ…」
ほっとして息を吐く

ロ「ところでレロ
フェインは家族なんだからもう〝こいつ〟とか言っちゃダメだからねぇ〜?」

レ「レ、レロ…
…フェ、フェインたま…」

フ「はい!レロさん
ふふ、初めて名前を呼んでもらえました! 」

ロ「仲良くねぇ〜」

レ「慣れないレロ…」

フ「先程まで敵だったのですから、当然ですわ
少しずつでいいですのよ、私もまだ驚いていますし」

レ『や、優しいレロ…!
最初に名前も覚えてくれてたしロートたまとは大違い…』
ちらっとご令嬢様の方を見る

ロ「レロ〜?何か失礼なこと考えてない〜?」

レ「考えてないレロよ!?」

フ『キャメロット嬢を救えたのは嬉しいわ!
本当によかった…
けれど…私、これからどうしたらいいのかしら…
どう説明したら…いえいえ説明なんて論外!
皆さんノアの方への憎しみが強くなったでしょうし…』

ロ「困った顔しないでぇフェイン
とりあえず千年公も気づいてるだろうから、会ってから決めよぉ
ボクはそのままでもいいと思うけどね〜
イノセンスもメモリーも持ってるなんて面白いじゃん?」

レ「ロートたま!」

ロ「レロもそうでしょお?」

レ「なーに言ってるレロか!
一族ならイノセンスなんて捨てるべきだレロよ!!」

ロ「レロは頭が固いな〜
そもそもフェインは寄生型だよ?
イノセンス壊してフェインまで死んじゃったらどうするの?
初めて治癒の能力持った家族なんだよ?
みすみす失うにはもったいないよぉ〜」

レ「うっ…」
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