覚醒

ロ「くっ...くくくくく」
ガッと柄を掴むご令嬢様
ロ「残念でしたぁ〜
巻き戻しの街でボクに攻撃が効かないの忘れちゃったのぉ?
たとえ退魔ノ剣でも貫く“もの”が違う!

ボクはねボクであってらボクじゃないんだよ
ボクの正体を知らない奴にボクは殺せない!!」

ア「そ、そんな…」
フ「私も精神世界のキャメロット嬢を倒したから、戻れましたね」

ロ「そうそう、あの時はこっちのボクにも影響あったんだよぉ
ちょっと溶けちゃってさ、レロが慌ててたもん」
楽しそうに話すご令嬢様

フ「さようだったのですか!?キャメロット嬢!」
レ「笑い事じゃないレロよ! ロートたま!!」
衝撃を受けるフェインと怒るレロさん

ロ「いいんだよ、フェインはボクの遊びに付き合ってくれただけだからぁ
ボクの心配までしてくれたしさ」
それに比べて、というようにアレンを見る

ロ「どうしてボクの言うこときかないのさアレン
いくらアレンでも人の心はどうしようもできないよ
あきらめなよ!!」
ダン!と地面に剣を突き刺す

ラ「火…」
アレンの体が炎に包まれる

フ「アレンさんッ」
リ「アレンくんッッアレンくんッ
ラビやめてッ 炎を止めてーーッッ!!」

ア『!?火判に飲まれたのに熱くない』
リ「ラビッ お願いラビッ」
フ『! 蝋燭が熱気で溶けていきますわ…』

ア・リ・フ『!!!まさか…』

ラ「ナ…ンダ…?体ガ…ッ
!?体ガ…カッテニ動…ク コレ…ハ…!?
「ラビ」…マサカ…ッ」

ラ「そのまさかだコンニャロ…
暴走しやがってこのタコ…あ〜最悪…」

ラ「オマエ…正気カ…!?」

ラ「正気…?お前が言うのかよ」

ラ『自分デ自分ヲ刺シテ…!?』

ラ「へへ…危ねェ危ねェ
ココロの死ってのは正気を失うってことだろう?
あの瞬間、こうでもせんと正気を保ってらんなかったんでね

オレの未熟さのせいさ…この落とし前はキッチリつけさせてもらう!」

ロ『なに!?』

ラ「火加減無しだ!!火判!!」
火の龍がバクッとご令嬢様を飲み込んだ

レ「キャー!!!! ロートたまが飲まれたレロー!!」
フ「キャメロット嬢!」
フェインが炎の中に飛び込んだ

リ「フェイン!」
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