フェイン・キュアー

1週間ほど教団で仕事を手伝いながら、食堂も使ってみるなどもして周囲と打ち解けることができた

近くにいることが多かったリンクは感心していた
そんなある日リナリーから呼び出しがあると声をかけられた

ーーーコムイの部屋ーーー
リ「兄さん連れてきたよ~」

コ「リナリ~! 寂しかったよう~、部屋に着くの遅くない?」

リ「普通よ普通」

フ『どうすればいいのかしら』

リ「ほらフェインも困ってる
ごめんね、兄さん私のこと溺愛してるの」

フ「そうなのですか
妹さん思いなのですね。」

コ「フェインちゃん 分かってくれるの~?!」

リ「兄さん フェイン優しいから笑ってるけど、たぶん呆れてると思うよ」

コ「そんな~…」

リ「ところでどうして呼んだの?」

コ「あーうん、そうだった 実はダンケルンにイノセンスがあるみたいだから 回収してきて欲しいんだ」

フ「回収ですか」

リ「イノセンスは必ずしも、適合者が見つかってる状態で見つかるわけではないの
イノセンスだけで転がってることもあるから、それを回収するのもエクソシストの仕事なの」

フ「そうなのですね…」

コ「突然ですまないね
フェインちゃんにとっては初めての任務になるけど、リナリーと一緒に頑張ってね」

フ「はい ありがとう存じます」

コ「じゃあ二人とも気を付けて いってらっしゃい」
初めての任務への旅立ちが決まったのだった
任務へは単独で行くことになっているのでリンクは教団に残った

リ「えっと確かこの辺りのはずなんだけど…」
現場についたものの調査書のような物も、現象もなかった

フ「何も無さそうですね…?」

リ「うん…まあ少し探してみましょう」

フ 『このまま何もないと良いのだけれど…
森を歩いたことなんてないから勝手が分からないわ』

リ「そういえばフェインってずいぶん大人っぽいよね」

フ「そうですか?
大人の人といる機会が多かったからかもしれませんね。」

リ「そうなんだ 兄弟はいるの?」

フ「いえ、1人っ子です。
男性が1人いてくれたほうが良かったと思うのですけれど」
『家庭だけじゃなくて社会的にもね・・・』

リ「1人なんだ じゃあ両親から大切に育てられたんだね」

フ「ええ」
『ずいぶん聞いてくるものなのね 普通ってこういうものなのかしら…
あ、でも今までは私の家のことを知ってる方達ばかりだったから、聞かれるのは当たり前かもしれないわ』

リ「いいな~…
あ、このへんで一旦二手に分かれて探そうか
…2時間後くらいにここで」

フ「えぇ また」
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