王子｢ふん、直系でもないくせに偉そうだな｣
気づくと明るい景色は消え、なにやら30人くらいの人影が見えてきた。

｢羨ましい｣
｢私の方が頑張ってるのに...!｣
｢落ち度なんてないのが余計にイラつく｣
｢本当は見下してるんじゃないのか｣
｢あなたばっかり...!｣
｢自分と変わってくれよ!!｣

ﾌ｢なるほど精神攻撃というわけですね。｣
『問題なく勝つことはできますが、先程の肉体攻撃ではありませんね…
この場合キャメロット嬢にダメージはあるかしら?
ニアビスニー・アバロナが肉体のみに反応するのか、
それとも精神世界でも発動するのか...
少しこのまま受けてみましょう』

｢私と変わって...｣
｢妬ましい...!｣
どんどんと近づいてきて、とうとうフェインに触れ、覆いかぶさってきた

ﾌ｢苦しいわ... どいて!｣
なんとか思念体を振り払う

ﾌ｢はぁはぁ...何か攻撃とかあると思ってたんですが...｣

思念体が追いかけてきて、再びフェインに触れると、どろどろと溶けていく

ﾌ『これは効いてるようね...』
｢フェ...イン｣

どろどろに溶けていくうちの1人がフェインに声をかけた

ﾌ「まさかキャメロット嬢なのですか?」
慌ててその人に駆け寄る
ﾛ｢うん…そう、だよぉ
化けてたんだぁ｣

ﾌ｢…苦しくはないですか?｣
辛そうな顔で尋ねる
ﾛ｢敵の心配するなんて、おかしいなぁフェインは｣

ﾌ｢ふふ…そうですわよね…
ですがやはり…ずっと思い出したかったから…会いたかったから…
戦うのはなかなか辛くて…｣

ﾛ｢えぇ？なにそれぇ
それじゃあ、人間救えないよぉ…?｣

ﾌ｢ふ…エクソシスト失格ですわよね…
どちらも戦わなくて済んだら…どれほど良かったでしょうか…｣
ご令嬢様はフェインが話す間にも崩れ、もう首から上だけになってきていた

ﾛ｢それは難しいだろうねぇ…
そうそう、このゲームフェインの勝ちにしてあげるぅ
敵意がなさすぎてつまらないしね笑｣

気づくと床にへたりこんでいた
ﾌ｢あ....｣
ﾘ｢フェイン!｣
ﾌ｢リナリーさん!｣
ﾁ｢勝ったんスね!エクソシスト様!｣
ﾌ｢えぇ｣
そんなやり取りをしていると、バァン！
突如アレン君がリナリー達のサイコロに叩きつけられた