覚醒

フ「なるほど 恐らくは能力で私の分身を創られたのですね?」

ロ「その通りだよ♪ さあ頑張って自分と戦ってねぇ」

フ「お待ちください!
そんなことをしたら本当にキャメロット嬢まで傷つくことにな」
ご令嬢様は言葉の途中で消えてしまった

フ「本当に自由なのですから…それかよほど自信があるのか…
まぁ夢の世界でまで私の能力が発動するかはわからないのですけれどね…
さて、それではやりましょうか 私」ふと気がつくと宮殿にいた
フ『あら?私は先程まで自分と対峙していたはずなのですけれど…』

自室に歩いていくと…赤ちゃんの頃の自分がベビーベッドで寝ていた

フ『私はこんな感じでしたのね…
ところで先程からなんだか叫び声やら聞こえてくるような…』
バタン!

乳母「キュアー王女様!早くこちらへ!!」

フ『何事かしら?
そして私は見えていないのだわ…
うーんキャメロット嬢が消えて自分と戦うことになって…
現在に至る…ということは これは記憶の中ね』
そんなことを考えていると突然、銃弾が響き窓が割れた

乳母「キュアー王女様!」

A「エクソシストはどこだ〜!!」

A2「ついでに人間も殺してやるぜ!」

フ『AKUMA!?』

乳母「きゃああああ!」

赤ちゃんフ「うえぇぇん うえぇぇん!!」

乳母と共に撃たれるフェイン
直後突如光りだし、AKUMAが爆発した

フ『この時に初めて発動したのね…!』

人が駆けつけてくる音が聞こえ始めた
メイド長「王女様ご無事ですか!?」

赤ちゃんフ「うわあああん 」

侍女「メルロット婦人! 息をしていない…」

メイド長「ご無事で…!
もう大丈夫ですからね 先程の変なのはいなくなったようで…」

メイド長はフェインを抱き上げ、指示を出した
メイド長「異形の何かが屋敷を襲撃、王女様は無事、
死者乳母を含め複数いる模様
この旨、出張中の旦那様と奥様に報告を」

侍従長「了解した。残りの者達は被害状況を調査するように」

フ『なるほど当時はかようなことがあったのですね…』

後日、帰宅した方伯と婦人に被害状況が報告された

死者16名、屋敷は3割程度の損傷があった
ほどなくして修復と人材の補充、警備の強化が行われた

乳母「…王、女……様」
フ「!?」
死んだはずのもの達がフェインに話しかけてくる
騎士「私達も…生き残りたかったです…」
メイド「王女様だけ、ずるいです!!!」

フ「そう、私は王女ですから、あなた達より守るものが多くありますの
守ってくれたことは感謝しています
安らかに眠っていてくださいな」
毅然とした態度で答える
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