フェイン・キュアー

リンク「こちらがお部屋でございます」
部屋はネオクラシック様式で自宅の部屋よりも幾分か狭いくらいだった

フ「案内ありがとう」

リ「いえ、必要なことがございましたらいつでもお申し付けください
それからこちらを」
ゴーレムを手渡す

フ「これは?」

リ「ゴーレムでございます
通話機能を持っており、ファインダーなども一体ずつ持っております
これで双方に連絡を取って任務に当たることもあります」

フ「さようなのですね、ありがとう」
『これは便利ね、通信中は話すことに注意したほうがよさそうだわ』
ところであなたのお名前は?」

リ「申し遅れました、私ハワード・リンクと申します
ルベリエ長官の部下をしております」

フ「よろしくお願いしますね」
『発音がドイツね』

リ「こちらこそ」
挨拶が終わったところでノックが聞こえた

フ「どなた」

リ「開けてまいります」
ドアを静かに開けるとルベリエが立っていた

ル「失礼」
フ「なんてこと…!」
部屋に入ってきてフェインの間合いまできた
ルベリエが195cmで身長差が50cm以上もあるのでかなり威圧的に見える

フ「いきなりレディーの部屋に入ってくるとは失礼ですね
一体誰なので?」

ル「あぁすみません、ここは教団ですので
マルコム=C=ルベリエと申します
彼の上司です」

フ「あぁあなたがさっき聞いたルベリエ長官ですのね
イギリスの方ですね、見事な皮肉と発音(イギリス英語)ですわ」

ル『聞いてはいたが眼の前にすると思っていたより小柄に見えるが
しっかり皮肉も返す…真っ当な貴族だな』
「お褒めいただき光栄です、キュアー王女
彼は優秀な部下ですが、あまりこき使わないでくださいね
人も余っていないもので彼しか任せるものがいなかったものですから」

フ「ふふ、そのようにはしませんからご安心を
また私への配属感謝します」
静かにピリピリとした空気が走る

リ『上司と配属先で給仕ことになった人で喧嘩をしている…
少し気まずい
しかし長官は何を狙っているのか…』

ル「ところでお近づきの印に一緒にケーキでもいかがかね?」

フ「!お持ちくださったなら断るわけにはいきませんね
お茶にしましょうか」
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