戸惑い

光の鞭のようなものが浮かび辺りに叩きつけられた!
するとその一帯は炎に包まれた
ラ「マジかよ…」

ブ「来るぞ!」

ラビやフェイン達にも鞭のような光が飛んでくる
ラ「リナリー!」

AKUMAの姿になったちょめ助やクロウリーのおかげで攻撃を免れた
ラ「よかった」

ブ「油断はまだだぞ!」

飛んでくる攻撃を避けながら酒蔵に入る
ちょめ助「しばらくここに隠れるっちょ」

リ「ここは...?」

ちょめ助「見ての通り酒蔵だっちょ
オイラたちレベルの低いAKUMAの隠れ場所の一つだっちょ」
と人間の姿に戻り答える

フ『こんなことがAKUMAさんにできるだなんて…
レベル3だけで大変でしたのに、日本には無数にいそうですし、集合してあんなに大きくなって、さらに千年伯爵さんとミック卿たちとまで戦わなくてはならないですって…!?

あの巨大なAKUMAを倒すところが第1ステージ…酷い絶望ですわ』

クロウリーが突然うずくまる
ミ「クロウリーさん、大丈夫ですか?」

クロ「だ、大丈夫である
少し派手に動き回ったから、血が足りなくなっただけである」

目の前のちょめ助が手から血を流しているのに気づく

クロ「血…」

ちょめ助「?あっさっきお前を助けた時に出来た傷だっちょ」

クロ「AKUMAの血…!」

ちょめ助「?血が欲しいっちょか?」

ミ「クロウリーさんは発動する時にAKUMAの血が必要なの」

ちょめ助「それなら飲めばいいっちょ!」

そう言って着物を片方肩まで出した

ちょめ助「ほら、飲んでいいっちょよ」

クロ「いいんであるか?」

ちょめ助「それでお前が元気に戦えるなら飲めばいいっちょ!」
と明るく答える

肩に顔を近づけるクロウリーだったが...
クロ「や、やっぱりダメである!」

ちょめ助「どうしてだっちょか?」

クロ「な、仲間の血は飲めないである...」

ちょめ助「仲間...」
着物を直しながら答えるちょめ助

クロ「そうである」

ちょめ助「....ぶっ あははやめるっちょ
オイラAKUMAだっちょよ?」
照れ隠しをしながら慌てて答える

クロ「AKUMAだからという理由は私には通用しないである」

その答えを聞いて顔を曇らせるちょめ助....
ちょめ助「ぢょっ!」

フ「どうしました!?」

ちょめ助「な、なんでもないっちょ ちょっと外の様子見てくる!」

そう言って外に飛び出した

ちょめ助「…いかんちょ…オイラもう、限界だっちょ…」
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