ガンッ
ラビの鉄槌とミック卿がぶつかる

攻撃の衝撃を和らげて家屋に潜り込むミック卿
ﾃｨ｢あいつのメモリーを見たならオレの能力も知ってるはずだ
オレなんでも通り抜けられるんだよね｣

ﾗ｢くっ...!｣

一方先程の場所から少し下がったところにフェイン達は移動していた

ﾘ｢フェイン、あの男と知り合いなの?｣

ﾌ｢え、えぇ…社交界の華名高い方ですわ…
嘘だと思いたいのですけれど
だって…本当にミック卿か疑いたくなるほど違っていて…｣

息を切らしながら答える
ちょめ助｢うぅ、んんんん、ふっ、んんんううぅぅ、逃げるっちょ｣
ちょめ助がま頭痛にうなされながらなんとか伝える

ﾘ｢何？｣

ちょめ助｢伯爵様っちょ AKUMAたちに命令してるっちょ！｣

「お仕置きデス♥」
城の上で放った千年伯爵さんの頭上にAKUMA達が一斉に集まっていく

ｸﾛ｢おい、何だあれは｣

ちょめ助｢やべえっちょ やべぇっちょ！｣

AKUMA達が密集し、20mほどはありそうな巨大な2体になり、不気味な声をあげる

ﾁｬ｢うわっあぁっ｣

ﾌﾞ｢別にどうってことはありゃせん
機械どもが融合して巨大になっただけじゃ｣

ｸﾛ｢私が行く｣

巨大な体の足に向かって噛み付くも硬くて歯が立たない

バシッ 巨大な手にはじき飛ばされてしまった

ちょめ助｢っちょ！｣

ちょめ助がキャッチして家屋に落ちた

ｸﾛ｢すまん、助かった｣

ﾌﾞ｢ヘヴンコンパス呪縛の針 ノースクライム！これも効かぬか｣

ちょめ助｢効いたとしても意味がないっちょ！｣

ﾌﾞ｢どういうことだ｣

ちょめ助｢あいつは無数のAKUMAの集合体だっちょ
体の一部を破壊してもダメだっちょ!｣

ﾌﾞ｢なるほどあのデカブツを倒すには頭を狙う必要があるということだな｣

ﾘ｢頭を…｣

ﾁｬ｢でも、あんな高い場所どうやって…｣

巨大な頭がこちらを向く
ﾌ｢…っ あの顔、怖くて見ていられませんわ｣

そんな中ラビがフェイン達のいる家の屋根に落ちてきた
ﾌﾞ｢何をやっとるか｣

ﾗ｢そんなこと言うなって ちょっと厄介な相手なんさ｣

ﾌ｢ラビさん、右腕…!｣
血がダラダラと出ており重症だ
ﾗ｢腕構ってられないくらいなんさ、気にすんな｣

ﾁｬ｢その鎚なら…｣

ﾘ｢巨大AKUMAを倒すには頭を狙う必要があるの｣

ﾗ｢頭？そんなの簡単さぁ、オレに任せるさ
伸、伸、伸！｣

巨大な頭に向かっていくも、AKUMAに顔を動かされ跳ね返される

ﾌﾞ｢未熟者が!伸を使っている間は相手に攻撃も何もできんだろうが!｣

ﾗ｢そういやそうだったさ…｣

巨大AKUMAが不気味な声を上げると後ろに五芒星が浮かび回り出した

ﾗ｢何するつもりなんさ…?｣