フェイン・キュアー

そして入団の日も近づいてきた

フ『教団の勉強も終わったし、あとは武術等の実践的なことを継続すれば大丈夫よね…
それにしても敵のノア一族の方達が悪いとは思えないわ

本当に戦わなくてはならないのかしら…』
着替えをしてもらいながらそんなことを考えていた

フ「ねぇユクラ 私悩んでいるの」

ユ「悩み事…ですか?」

フ「えぇ入団のことなんだけれど、入るのはいいのよ
でも戦いたくないわ」

ユ「それはまたどうしてなのですか?」
かなり驚いた様子で効かれる

フ「敵はあの大洪水を生き残った人の、遺伝子を持つ方達なのでしょう?
人や動物を救ってくれたのですもの。 
とても一方的に悪いとは言えないと思うわ」

ユ「そうですね…」

フ『少し困った顔をしているわ
入らないと言うと思っているのかしら』
「あ でもお母様やお父様には言ってはだめよ?
入団はするもの、2年も時間があったのに今更変えたりしないわ
迷惑もかけてしまうし」

ユ「ええ 分かっております。」

フ『表情が和らいだわ 入るなら大丈夫みたいね』
「まあAKUMAが人を殺していることに変わりはないようだしね
お父様が教団とやり取りをしてまとまったから頑張るわ」

ちなみに入団後の条件は以下のようになった
・部屋は元帥たちのような広いところをあてがう
・世話係は教団のものが担当する
・行事などで帰る事は認める
・手紙のやり取りを認める
・任務はヨーロッパ圏を主とする

ユ「共に行くことはかないませんでしたが応援しております
さぁできましたよ」

フ「ありがとう」
教団から届いた教団服の試着ができた
ジャケットは短め、ガウチョパンツのように動きの邪魔をしないパンツ、ブーツはショートブーツ
服の柄は裾のほうがウェーブになっていて柔らかい印象を与える

フ「うーんなんだかより小柄さがあるわね、困ったわ笑
あまりヒールも高くしなかったから」

ユ「姫様、よく似合っておいでですよ
靴は作り直させますか?」

フ「ありがとう、ユクラ
全部動きやすさは問題なさそうだし、戦場や旅をするのにヒールが高いのは大変だからこのままでいいわ」

ユ「かしこまりました」

フ「お父様とお母様と食事する時にこれでいいと伝えておくわ」
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