戸惑い

レベル3「あはは、今のはちょっと面白かったよ
でも、糸なんていくらでも作れるんだよねぇ!」

そう言ってドーム状に糸を張り巡らせた

レベル3「そろそろ飽きてきたんだよね ~ もう終わらせよっか ははは」

そういいながらゆっくりと歩いてくるその時 シャキン!
ドーム状の糸を切って2体のレベル3が飛び込んできた

「やっぱり思った通りだった」

「抜け駆けなんてひでぇな!」

ラ「へへっ、やっと来たか」

フ「なるほど先ほどの火判は糸を切るだけが目的ではなかったのですね」

ラ「ああ、あのAKUMAが言ってたさぁ 他の連中には内緒だって
獲物を独り占めにしようとしてる奴がいるって教えてやったのさ」

「なんだと~?もう1回言ってみろ!」

レベル3「はっ、出し抜かれるお前らがまぬけなんだよ」

「別にレベル2を食わなくてもお前送ってもいいんだぞ!?」

レベル3「はぁ?やる気かい?食えるもんなら食ってみろ」

「上等だ!」

「行くぜ!」
そうしてAKUMAたち同士での食らい合いが始まった

ク「仲間割れ...」

ラ「同属を食うようなやつらは元々仲間でもなんでもないさ」

するとちょめ助が小声で呼びかけてきた
ちょめ助「おーい!こっちだっちょ 今のうちだっちょ
あいつらオイラたちのことなんか忘れてるっちょ、早くするっちょ!」

その言葉を聞いて慌てて進むラビ達
曲がる前にフェインが少し振り返り、AKUMA同士で戦っているのを確認して去った

フ『AKUMAさん達同士さえあんなことをしなくてはならないなんて…』

その場をだいぶ離れて進む一行
ちょめ助「確かに江戸への抜け道はあるっちょ」

ラ「やっぱりさ!」

ちょめ助「でも、絶対に安全ってわけじゃない 今ならまだ引き返せるっちょ
見つかったら今度こそ殺されるっちょ!」

ラ「それでも進まなきゃならないんさ」

ブ「うむ」

リ「私達そのために日本に来たんだもの」

うん、とその場にいる皆が頷く

ちょめ助「はぁ、分かったっちょ オイラにちゃんとついてくるっちょ
江戸に向けて出発だっちょ!」
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