戸惑い

「先へ!我らの分まで進んでいってください」
「「「我らの命を繋げてください!!」」」」

リ「船員さんたちだわ!」

アニタ「皆...!!」
「生き残った我らの仲間を守ってください」

生き残った船員「...こいつら何を...」

ミランダはより泣き始めた
「生きて欲しいです!平和な未来で我々の同志が少しでも生きて欲しい!!」

「「「勝ってください!エクソシスト様!!!」」」

フ『皆が平和を願っている…
勝利、勝利ね…勝っても周りが荒野になっていては意味がない…
戦わずにすむならどれだけ良いか…』

ラ「ジジイ、キツいさ....」

しばらくしてちょめ助が小型ボートを手に持ってきた
ちょめ助「ここから江戸まではまだ遠いから 近くの伊豆まで運ぶっちょ」

ラビから順に船に乗る リナリーまで乗ったところで

リ「さあ、アニタさんとマホジャさんも!」
笑顔で手を差し伸べる

アニタも手を差し出すが、リナリーの手を通り過ぎて頬の辺りを撫でる
アニタ「髪、また伸ばしてね せっかく綺麗な髪なんだもの
戦争なんかに負けちゃダメよ?」

リ「アニ、タさん...?」

アニタ「さようなら」

ボートはちょめ助が持ち上げ離れていく
リ「…え…?アニタさん!そんな、そんな!!」
膝をついて船の中で泣く

ミ「うぅ、ひっ、っく.....タイムレコード解除....」

流石にブックマン以外は皆大なり小なり泣いた
フ『あぁこうして悲しみと憎しみの連鎖が…
対象が地域などの制限があるのか、
戦争の有無と内容の違いだけで何も変わらないわ…
こうなってはますます引けなくなってしまう』

ボートを見上げながらアニタはこう思っていた

アニタ『クロス様…アニタは立派な女になれたでしょうか…』
『母が認めてくれるような…私は』

リナリー達は沈んでゆく船を見ながら
リ「必ず...勝ちます....必ず....!」

そう誓ったのだった
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