ちまちま
立ち上る湯気。どんぶりを覆い隠すほどもられた、ネギ、もやし、ほうれん草に、コーン、とろとっろの黄身が魅力的なお店自慢の半熟卵と、しっかり中まで味を染みこませました!と見て分かる肉厚のチャーシュー!しかも5枚!
そして、追加トッピングでバターをひとつ。だって今日のスープは味噌味だから。これはかかしちゃいけないね。
この見た目、このボリューム、早く食べさせろと腹が唸る。
まぁ待て待て、そう急かすんじゃないよ、今に満足させてやるからちょっと落ち着きたまえ。
そう腹をさすり、丼と一緒に盆に乗って運ばれて来たレンゲと箸を手にする。
具材と麺をかき分けて、まずはスープをひとすくい。味を濃い目で頼んだので少しだけとろみのある乾いた土色の味噌スープ。
一口含めば、口いっぱいに広がるちょっとだけ刺激のある味噌の味。何を使っているのかさっぱり分からないが辛味はちょうどいい塩梅。
昔は味噌ラーメンは美味しくなくて苦手だったが、今はもっぱら味噌派だ。思い返すと、よく、とんこつ味を食べていたが、最近ではあまり頼まなくなったなと思う。
そんなスープにねぎにもやしをスープに絡めて一口。
シャキシャキ食感に、野菜のおかげか濃いスープも気持ちさっぱりしたような気もする。
お次はチャーシュー。味が濃いかと思ったが、見た目よりあっさりとしたお味。これは何枚でも食べられそうだ。
そして、その野菜をチャーシューでくるみ、たっぷりとスープに絡めてぱくり。
しゃきしゃき、にくにく。
熱々のスープによって溶け出したチャーシューの脂が野菜に染みわたり、この食感と味にしばらく浸っていたい。
具材だけで満足するのは、早すぎる。
減らした具材をかき分けて、主役のご登場。
中太麺に、スープをよーくよく絡めてずずずっとすする。
あぁ、今ラーメン食べてる!
胸の奥底で叫ばずにはいられなかった。
熱くなった口の中を一度、お冷で冷まし、お行儀よく食べるのはここまで。
ここから先は私の独壇場。誰にも邪魔をする事は許されない。
麺を啜り、具材を頬張り、スープで流しこむ。合間にお冷で口を冷まし、ただひたすらに没頭した。
店内に流れるBGMと店員の接客の声。家族連れの談笑。仕事仲間と来たのか配膳を待っている間の上司の愚痴。
もくもくとラーメンを啜る音。
そんな音もまたどこか楽しく感じ、ただただ目の前に夢中になる。
そして最後に、大事に取っておいたとろとろ半熟卵を口に運び、火照った身体を新しく注いだお冷で冷ます。
満足したかと腹に手を当てスープだけが残った丼に目をやった。
普段、スープは残す。そして、腹にもまだ少し余裕はある。
混雑のピークは過ぎたのか、周りの様子を伺っていた店員に声をかける。
「すみません、ライス小おねがいします。」
注文を受けた店員は、厨房へと姿を消した。
そして、追加トッピングでバターをひとつ。だって今日のスープは味噌味だから。これはかかしちゃいけないね。
この見た目、このボリューム、早く食べさせろと腹が唸る。
まぁ待て待て、そう急かすんじゃないよ、今に満足させてやるからちょっと落ち着きたまえ。
そう腹をさすり、丼と一緒に盆に乗って運ばれて来たレンゲと箸を手にする。
具材と麺をかき分けて、まずはスープをひとすくい。味を濃い目で頼んだので少しだけとろみのある乾いた土色の味噌スープ。
一口含めば、口いっぱいに広がるちょっとだけ刺激のある味噌の味。何を使っているのかさっぱり分からないが辛味はちょうどいい塩梅。
昔は味噌ラーメンは美味しくなくて苦手だったが、今はもっぱら味噌派だ。思い返すと、よく、とんこつ味を食べていたが、最近ではあまり頼まなくなったなと思う。
そんなスープにねぎにもやしをスープに絡めて一口。
シャキシャキ食感に、野菜のおかげか濃いスープも気持ちさっぱりしたような気もする。
お次はチャーシュー。味が濃いかと思ったが、見た目よりあっさりとしたお味。これは何枚でも食べられそうだ。
そして、その野菜をチャーシューでくるみ、たっぷりとスープに絡めてぱくり。
しゃきしゃき、にくにく。
熱々のスープによって溶け出したチャーシューの脂が野菜に染みわたり、この食感と味にしばらく浸っていたい。
具材だけで満足するのは、早すぎる。
減らした具材をかき分けて、主役のご登場。
中太麺に、スープをよーくよく絡めてずずずっとすする。
あぁ、今ラーメン食べてる!
胸の奥底で叫ばずにはいられなかった。
熱くなった口の中を一度、お冷で冷まし、お行儀よく食べるのはここまで。
ここから先は私の独壇場。誰にも邪魔をする事は許されない。
麺を啜り、具材を頬張り、スープで流しこむ。合間にお冷で口を冷まし、ただひたすらに没頭した。
店内に流れるBGMと店員の接客の声。家族連れの談笑。仕事仲間と来たのか配膳を待っている間の上司の愚痴。
もくもくとラーメンを啜る音。
そんな音もまたどこか楽しく感じ、ただただ目の前に夢中になる。
そして最後に、大事に取っておいたとろとろ半熟卵を口に運び、火照った身体を新しく注いだお冷で冷ます。
満足したかと腹に手を当てスープだけが残った丼に目をやった。
普段、スープは残す。そして、腹にもまだ少し余裕はある。
混雑のピークは過ぎたのか、周りの様子を伺っていた店員に声をかける。
「すみません、ライス小おねがいします。」
注文を受けた店員は、厨房へと姿を消した。
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