彼女弁当で胃袋を掴め
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「じゃあ、遠慮なくもらうね」
ヒョイっとお弁当箱から消えて行く卵焼き
「……。遠慮してくださいーって、今度は私の箸を奪って何をするつもりですか!?」
お昼休みに持参したお弁当を食べるのも一苦労
「ミニハンバーグの毒味してあげるよ」
(なんでっ? 朝お弁当を詰めてる横で全部、味見したじゃないですか~)
ミニハンバーグは先日作った、煮込みハンバーグの余りを冷凍して置いた物。あげたい気持ちもあるけど
(何が、毒味ですか…その時に美味しい美味しいって、食べてくれたのに)
津軽さんから必死に箸を死守しながら、
「ミニトマトならどうぞっ」
苦手なのを分かってて、イジワルに言ってみる
スっと長い指がミニトマトを摘まみ津軽さんは唇にあてた
(あれっ食べる…?って言うかミニトマトを唇にあてだけで色気が!)
ぽかんと、彼を見上げると
「はいっ あげる」
色気に一瞬、気持ちを持っていかれた隙間に…
「んっ!」
(…口に滑りこませっ!って、言うか指先が私の口に入ったんだけど!?)
「ウサのお弁当を食べてあげるなんて、優しい上司でしょ」
「優しい上司は部下のお昼ご飯は奪いませんが?」
「そんなに食べて欲しいのか~、ウサの弁当なんて俺以外は食べてくれないもんね~?」
ニコニコ嬉しそうに顔を覗き込まれ
(えっ?)
ギクッとした
力が抜けた隙に箸が奪われる
見ちゃいけない、そうは思っても私のデスクから僅かに視界に入る後藤さんを見てしまった
後藤さんの補佐官だった時、食事をご馳走して貰ったお礼として、何度かお弁当を差し入れしていたのだ
「……へぇ~」
「な、なんですか?」
「ウサって魔性の女だったんだ~怖い怖い…これは貰ってあげる」
「…私のお弁当が…」
自分のデスクにお弁当を置くと、何かを
「ウサっ」
ポイっポイっと投げてくる
「うわっ」
キャッチすれば、それはコンビニのおにぎり。シャケとタラコ。しかもお高い方。
「もう一個」
ポイっと投げられたのはレアチーズタルト
(これっ…)
「食べ物を投げちゃいけませんよ」
「ほっぺ赤くしてないで 、お食べ」
「…はい、頂きます」
(そっか、わたし用にコンビニまで行って買って来てくれたんだな…。お弁当、もっと食べたいって思ってくれたんだ)
貰った私の今日のお昼ご飯を見る
珍味なおにぎりじゃなく、私の好きな おにぎり。
レアチーズタルトは、数日前に マンション近くのコンビニに二人で寄った時
『あー、今日もレアチーズタルト売り切れかぁ』
『ん?おいしいの?』
『まだ食べた事なくて。有名パティシエ監修でして。いつ見ても売り切れてて』
『へ~』
『興味なさそ…』
(…覚えてて買ってくれたんだ)
おにぎりを食べながら横目で津軽さんを見れば、ナゾ調味料を掛けずに食べてくれてる
(ほんと、ズルいんだから)
なんだかんだ、理由をつけて津軽さんにお弁当を作って来たくなる
レアチーズタルトを食べる前にお茶を淹れに給湯室に
(津軽さんにもお茶を…)
「どんだけ仲良しだったの?」
「ひゃっ」
ピタっと背中にくっつき、お腹に腕を回し、頭にアゴをぐいぐい食い込ませる人が来た
「ちか、近いですって」
そっと身体を離し、向かい合う。
職場で…いけないのに、嬉しさがあるのは、致し方ない心理
「俺にもお茶~」
「もちろんです。ほらココに湯飲み2つあるじゃないですか。どれにします?煎茶、ほうじ茶、あ、玄米茶もいいですよね」
どんだけ仲良しだったの
は、聞こえなかった事にしてお茶の話を続ける
「煎茶で。誠二くんには補佐官時代に作ってたの?」
煎茶を手に取りながら
(嘘をつくのも…違うよね)
「お世話になってたので、お礼に作った事があるんです。公安課に配属されてからは お弁当に限らず手作りは津軽さんしか食べてないです」
お湯を沸かしながら、少しの沈黙が流れた
「…また俺に作ってくれる?」
「もちろんです!2人分作ると怪しまれるので今日みたいに交換とかなら…」
「ん。それで よろ。」
ドキドキハラハラ課内恋愛…悪くない…と思う私は
そうとう恋愛バカになってるのかも、しれない
ヒョイっとお弁当箱から消えて行く卵焼き
「……。遠慮してくださいーって、今度は私の箸を奪って何をするつもりですか!?」
お昼休みに持参したお弁当を食べるのも一苦労
「ミニハンバーグの毒味してあげるよ」
(なんでっ? 朝お弁当を詰めてる横で全部、味見したじゃないですか~)
ミニハンバーグは先日作った、煮込みハンバーグの余りを冷凍して置いた物。あげたい気持ちもあるけど
(何が、毒味ですか…その時に美味しい美味しいって、食べてくれたのに)
津軽さんから必死に箸を死守しながら、
「ミニトマトならどうぞっ」
苦手なのを分かってて、イジワルに言ってみる
スっと長い指がミニトマトを摘まみ津軽さんは唇にあてた
(あれっ食べる…?って言うかミニトマトを唇にあてだけで色気が!)
ぽかんと、彼を見上げると
「はいっ あげる」
色気に一瞬、気持ちを持っていかれた隙間に…
「んっ!」
(…口に滑りこませっ!って、言うか指先が私の口に入ったんだけど!?)
「ウサのお弁当を食べてあげるなんて、優しい上司でしょ」
「優しい上司は部下のお昼ご飯は奪いませんが?」
「そんなに食べて欲しいのか~、ウサの弁当なんて俺以外は食べてくれないもんね~?」
ニコニコ嬉しそうに顔を覗き込まれ
(えっ?)
ギクッとした
力が抜けた隙に箸が奪われる
見ちゃいけない、そうは思っても私のデスクから僅かに視界に入る後藤さんを見てしまった
後藤さんの補佐官だった時、食事をご馳走して貰ったお礼として、何度かお弁当を差し入れしていたのだ
「……へぇ~」
「な、なんですか?」
「ウサって魔性の女だったんだ~怖い怖い…これは貰ってあげる」
「…私のお弁当が…」
自分のデスクにお弁当を置くと、何かを
「ウサっ」
ポイっポイっと投げてくる
「うわっ」
キャッチすれば、それはコンビニのおにぎり。シャケとタラコ。しかもお高い方。
「もう一個」
ポイっと投げられたのはレアチーズタルト
(これっ…)
「食べ物を投げちゃいけませんよ」
「ほっぺ赤くしてないで 、お食べ」
「…はい、頂きます」
(そっか、わたし用にコンビニまで行って買って来てくれたんだな…。お弁当、もっと食べたいって思ってくれたんだ)
貰った私の今日のお昼ご飯を見る
珍味なおにぎりじゃなく、私の好きな おにぎり。
レアチーズタルトは、数日前に マンション近くのコンビニに二人で寄った時
『あー、今日もレアチーズタルト売り切れかぁ』
『ん?おいしいの?』
『まだ食べた事なくて。有名パティシエ監修でして。いつ見ても売り切れてて』
『へ~』
『興味なさそ…』
(…覚えてて買ってくれたんだ)
おにぎりを食べながら横目で津軽さんを見れば、ナゾ調味料を掛けずに食べてくれてる
(ほんと、ズルいんだから)
なんだかんだ、理由をつけて津軽さんにお弁当を作って来たくなる
レアチーズタルトを食べる前にお茶を淹れに給湯室に
(津軽さんにもお茶を…)
「どんだけ仲良しだったの?」
「ひゃっ」
ピタっと背中にくっつき、お腹に腕を回し、頭にアゴをぐいぐい食い込ませる人が来た
「ちか、近いですって」
そっと身体を離し、向かい合う。
職場で…いけないのに、嬉しさがあるのは、致し方ない心理
「俺にもお茶~」
「もちろんです。ほらココに湯飲み2つあるじゃないですか。どれにします?煎茶、ほうじ茶、あ、玄米茶もいいですよね」
どんだけ仲良しだったの
は、聞こえなかった事にしてお茶の話を続ける
「煎茶で。誠二くんには補佐官時代に作ってたの?」
煎茶を手に取りながら
(嘘をつくのも…違うよね)
「お世話になってたので、お礼に作った事があるんです。公安課に配属されてからは お弁当に限らず手作りは津軽さんしか食べてないです」
お湯を沸かしながら、少しの沈黙が流れた
「…また俺に作ってくれる?」
「もちろんです!2人分作ると怪しまれるので今日みたいに交換とかなら…」
「ん。それで よろ。」
ドキドキハラハラ課内恋愛…悪くない…と思う私は
そうとう恋愛バカになってるのかも、しれない
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