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光の結社事件後から、目に見えてエドの機嫌が悪い。
何故か、なんて考えるまでもない。俺が斎王にマインドコントロールされたからだ。
「いい加減、機嫌直せよエド」
「何故、僕の機嫌が悪いのか、その足りない頭で少しは考えたらどうだ」
「いや、あれは斎王の…なんかこう凄い力のせいだって」
「うるさい!僕以外の人間に操られたということは、心を明け渡したという事だ!それは、浮気と同じだろう!?」
わざとらしく音を立てながら、部屋を出て行ったエド。さて、どうしたものか…。どうすればうちのお姫様は機嫌を直してくれるのかとりあえず、船の外に出て夜風にあたりながら考えることにした。
「うぅ~さみぃ~!」
外に出てみたはいいものの、部屋の中が暖かったから外との温度差が激しくて風邪をひいてしまいそうだ。俺は手に息を吹きかけて少しでも暖かくなるように両手をこすり合わせた。
「お?」
その時、小さくクルーザーの扉が開いた音がしたので
振り返ってみると、そこにはエドの姿があった。相変わらず表情は仏頂面のままだが。
「どうした、エド。風邪引くぞ」
「…ゆめおが、どこかに行ったのかと思って…」
「それで、追いかけてきてくれたのか?」
「うるさい…」
流石、ツンデレ王子様。今時、こんな古典的なツンデレなんているんだな、と感動した。そうなんだよ、エド・フェニックスってこういう男なんだよ
「エド、」
俺が名前を呼べば、ちらりと俺を見てから少しずつ俺に近づき、正面から抱き着いてきた。その可愛さに思わず、キスをすると存外エドは受け入れてくれた。や、俺の事大好きかよ。
「ごめんな、一時でもお前の傍を離れちまって」
「僕の寛大さに感謝しろ…言っておくが、二度目はないぞ」
「ハイ、ショウチイタシマシタ…」
これからは、怒らせないようにしようと冬の夜空の下で俺は一人心に誓ったのであった。