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俺様には、所謂彼氏というものがいる。デュエルが俺様の次に強く、見た目とスタイルも良い奴だ。だからこそ、あいつは周りの奴らからも自然とモテてしまう。それが俺様の悩みでもある。
「ゆめおー!俺とデュエルしようぜ!」
「ゆめお、俺とデュエルするよな?」
「ゆめお先輩!俺とデュエルしてほしいドン!」
「ゆめお様、私お弁当を作ってきました!」
上から、十代、ヨハン、剣山、レイと次々とゆめおに迫る。ここは俺とゆめおの部屋だというのに、無遠慮に上がり込んできては俺とゆめおの愛を育む時間を邪魔してくる。最初こそ我慢していたがもうダメだ。
「お前ら、ここをどこだとおもってるんだぁああああ!!!」
「まぁまぁ、落ち着いてよ準」
「これが、落ち着いてなどいられるか!」
少し前まで、俺とゆめおは寮の自室で静かに午後のティータイムを共にしていた。俺好みの少し熱めの紅茶は、ゆめおが俺様の為に淹れてくれたものだ。最初は、紅茶の一つまともに用意出来なかったが、流石俺様の彼氏と言ったところか。そして、紅茶と共に用意させた我が万丈目家お抱えのシェフに作らせたスコーンを食す。何てことない日常でも、ゆめおと過ごす時間は俺にとってはデュエルと同じぐらい大切だというのに、ゆめおときたら…。
「準、泣いてるの?」
「う、うるさい!俺が泣く訳ないだろうが!」
「あー…ごめん、皆明日デュエルに付き合うよ。今日は準と先に約束してたから」
十代達に申し訳なさそうに謝りながら、何とか帰すことに成功したゆめおは俺の方を振り向いた。
「怒ってる?」
「ふん、どうだかな」
「嫉妬したの?」
「悪いか!?いつもいつも、あいつらに俺とお前の時間を邪魔されてばかりだろう!」
「…じゃぁ、その分のお詫びもさせてよ」
トン、と俺はソファの上に押し倒された。目の前には、天井とゆめおの顔。まさか、おい、ちょっと待って!!!!こういうのはムードが大事だろうが!!!
「ダメか?準」
「うぐっ…あぁ~!もういい!勝手にしろ!」
そして、俺は文字通りゆめおに食われた。この部屋は防音性だから大丈夫だろうが、万が一声が漏れていないかと考えたが、直ぐにそんな事を考えている余裕なんて奪われた。