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今日、俺は一世一代の勝負に出る。時計の針は、2:59を指している。後、1分。真面目なあいつのことだ、時間通りに来ることは読めている。それまでに、少し身なりを整えておかなければだな。
『アニキ~ファイトよ!』
『アニキの魅力で、ゆめおをメロメロだぜ!』
『アニキなら、大丈夫だ!』
「ふん、当たり前だ!この俺を誰だと思っている」
どこからともなく現れたおじゃま達の騒々しい応援なぞ聞きたくもないが、まぁ、今日に限って言うなら少しは役に立った。そうだ、緊張することなんてない。俺は、万丈目サンダー。大丈夫だ、失敗するなぞあり得ん。
「お前たち、行くぞ!一、十、百、千…」
「万丈目サンダ~」
「なぁっ!?ゆめお!???」
俺の背後から、聞きなれた声が聞こえたと思い振り返ると、そこにはゆめおがいた。しまった、こいつにはおじゃま達は見えない。こいつの目には、俺が一人で喋っているようにしか見えないではないか!
「お前、もう少しタイミングを考えろ!!」
「えぇ~。ごめんごめんサンダー」
「…ふん、まぁいい。俺様は寛大だからな」
生意気にも、ゆめおは俺の頭を撫でやがった。その程度で俺を懐柔しようなぞ百万年早い、と言いたいところだが、今回は特別に許してやろう。
「で、話ってなに?」
「っ!あ、あぁ…そうだったな。話というのはだな…」
だめだ、いざ言葉を発そうとしたら、声が出てこない。まさか、緊張しているというのか、この俺様が。
「どしたの?」
「い、いいか。よく聞け!ゆめお、お、俺と」
「うん」
「俺と…」
「俺と?」
「っ~~~~!!!俺様と、デュエルしろ!!!」
「急だね、まぁいいけど」
違う!!!違うだろ万丈目準!!!一言「俺様と付き合え」と言うだけだろう!!あ~!!!もう、くそ!!!ゆめおのやつ、呑気にデュエルディスクを構えやがって!!
「じゃぁ、俺が勝ったらサンダー、俺と付き合って」
「あぁ、いいぞ…って、はぁ!?」
「先攻もーらい、俺のターン、ドロ~!」
「おい、ちょっと待ってゆめお!」
