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「ゆめお、また授業中寝ていたでしょう?」
退屈な授業が終わりこれから晩飯までの間何をするか…特にやることないから昼寝でもするか、と考えていた時、俺の目の前に巨乳が現れた。いや、失礼。巨乳もとい同じブルーの天上院明日香に声をかけられた。何故か、こいつはよく俺に突っかかってくる。やれ授業を受けろ、だの昼寝するな、だの。飯は好き嫌いするな、だの…時々お前は俺の母ちゃんかよと言いたくなる。
「してたけど」
「けど、じゃないわよ!あなた、下手したら留年してしまいかねないんだから授業ぐらい真面目に受けなさい」
「はいはい、わかりましたよー」
「ちょっと、聞いてるの!?」
まーた始まった、明日香のお説教タイム。真面目ん学級委員長タイプの明日香からしたら、俺みたいな奴は放っておけないんだろうな。別に恋愛的な意味の放っておけないではなくちょっとばかりマナーの悪い場面を見て許せない!と怒る正義感的な意味の。真面目ちゃんは大変だな、他人のことばかり気にしないで自分のことに出ユウすればいいのにさ。つーかこいつはなんで俺ばかりに絡んでくるんだか。他にも授業中寝てる奴なんていくらでもいるだろう。十代とか翔とかさ。だから、俺は今日こいつに疑問を問いかけることにしてみた。
「お前さ、なんで俺に突っかかてくるの?別に俺の彼女とかじゃあるまいし…。あ、もしかしてお前俺の事好きなのか?」
なーんてな。そんな訳微塵もないが、たまには俺からも仕返ししてやろうと思い、何気なく口にしただけだった。だが、返ってきた反応は俺が想像していたものとは違った。目の前の明日香の顔は真っ赤になっていた。え、何、どういうこと?怒りのあまりそんなになってるのか?と思った俺は、後ろに少しずつ逃げようとした時明日香が叫んだ。教室中に響き渡るぐらい。
「っ~!、そうよ!何か悪い!?」
「は、え…はぁ!?」
「あなたの事が好きだから、一緒に授業受けたいし、卒業もしたいの!!文句あるのかしら!?」
「い、いや、ない…悪かった、明日香…」
「私なりに頑張ってアプローチしても、全然気づいてくれないし…
どうして貴方って、そんなに鈍感なの!?他の女の子には優しくするくせに!」
よっぽど、俺に対して我慢が溜まっていたのか明日香はぜぇぜぇと肩で息を整えようとした。何故か、俺の事をにらみつけたまま。や、そんな涙目で睨まれても怖くないし、何なら可愛く見える。
「…お前、俺の事好きだったんだな…なんか、ごめん」
とりあえず、落ち着かせる為に恐る恐る抱きしめてみた。すると、明日香はおとなしく俺の腕の中に収まってきた。周りの生徒からの好奇の視線、そして悲鳴に近い叫び声を感じる。
「あー、そのあれだ。俺もお前の事好きだから」
「何よその投げやりな告白」
「いや、だってこんな形でお前に告白されるとは思わなかったから。カッコつける柄じゃねぇし」
「…本当にバカ、」
そうして俺たちはめでたく付き合うことになったが、次の日から余計に明日香に厳しく言われる事になってしまった…。