落乱の男主攻め
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「若様、ご存知ですか?南蛮では如月の14日に好いた者に対して贈り物をして想いを伝える風習があることを」
ある日、親父から南蛮伝来の"わいしゃつ"というものを城へ持ち帰ってこいという命令が下った。いや何で俺がそんな事をと愚痴を零しながら馬に乗りタソガレドキから少し離れた港にて滞在しているという商人の元へ訪れた時、俺はその者から南蛮では変わった風習があることを聞いた。
「何だそれは」
「元々は南蛮の宗教において愛の尊さを説いた聖人を讃えるための祝祭日らしいですが、今では男女の恋慕と結びつけられたと聞いております」
想いを伝えるのにわざわざその日である必要はないのでは、という考えが頭に浮かんだがそれを敢えて口にするのは野暮であるので口から出かけた言葉を飲み込んでから、あまり興味はないが適当に話を合わせることにした。
「秘めた思いを伝えると言うが、その際何か特別なことをするのか?」
「はい、何でも想いを伝える時この"ちょこれいと"というものを渡すらしいです」
「…何だこれは」
商人が俺に手渡してきたのは白い包みに入った一口サイズの黒茶色の固形物であった。黒い寒天?いや寒天にしては硬すぎるしそもそも色が違う。俺は目の前の固形物の正体が分からないので1つ手に取り恐る恐る匂いを嗅いでみることにしたのだが、仄かに苦味のある甘い匂いがするがどうにも食欲が唆らない。
「これは、焼いた豆をすり潰して固めた代物です」
「これを意中の者に食べさせるのか?」
「はい、これを好いた者に贈れば想いが成就するだけでなく2人で熱い夜を過ごせる事間違いなしと聞いております」
「…毒の類なのか、これは?」
「とんでもございません、これは滋養強壮の効果がある食べ物でございます」
意中の相手と聞いて、俺が思い浮かべたのは昆奈門の姿であるが、忍として毒への耐性があるあいつにこれを渡したところで果たして効果はあるのだろうか。興味がないと言えば嘘になるが、如何せん毒紛いのものを食べさせるのは気が引けてしまうな。
「若様、ここは1つ如何でしょうか?勿論効果がなければ全額返金させて頂きます」
「いや、だがしかしな…」
「お噂はかねがね聞いておりますよ、何でも仲睦まじい年上の奥方様がいるとか」
「まぁ、そうだが」
「若様、想像なさってみてください。普段は貞淑な奥方様が頬を赤く染めながら貴方様をお求めになられる姿を」
「…」
俺の脳裏に浮かぶのは、己の方が年上だからと俺を子ども扱いする昆奈門の姿だ。食事をする際は「食べさせて差し上げましょうか?」と口元に食事を運んできて、何かと俺を自身の膝の上で寝かせようとしたりと。果ては閨事ですら「沢山気持ちよくさせてあげますよ」と言って主導権を握ってくるあいつを乱せるかもしれない…その為にこの胡散臭い食べ物と外の国の風習を使うのは躊躇するが、だがやはり昆奈門の乱れた姿が見たい。頬を紅潮させながら俺を求めるあいつの姿が
「どうです、ここは1つ私に騙されたと思って。」
「…分かった、これを1つくれ。だが、万が一妻の身に何か起きた際お前はどう責任を取る気だ」
「勿論、喜んでこの首を差し出します」
わざと殺気を漏らしながら商人を睨みつけてみたが、商人はそれに臆するどころか自信に溢れた表情を浮かべながら俺に対して堂々と啖呵を切ってみせた。そこまで言うのであれば、ここは1つこいつに乗せられてやるとするか。俺がちょこれいとを買うと宣言した時商人は嬉しそうに口角を上げた。
「毎度あり!こちらがお品物となります。あ、そうそう良ければこちらも如何でしょうか。これは南蛮の男達の召し物ですがきっと貴方様に似合うことでしょう。この召し物にちょこれいとに貴方様の口から紡がれる愛の言葉を以てすればどんな女子もころりでございます」
「…随分と商売が上手いな」
「お褒めの言葉、有り難く頂戴いたします」
完全にこの商人に上手いこと乗せられた気がするが、まぁいい。つい最近まで続いていた近隣諸国との間で緊張状態もタソガレドキの勝利により終わりを迎えたし、その後の戦の後始末に起因したな政務も真面目に行っているのだから、たまにはこういった道楽じみた事をしても許されるだろう。
「どうぞ、今宵はお楽しみください」
商人の言葉を背に受けながら俺はタソガレドキへ戻る事にした。確か昆奈門は明日非番だと言っていたな、ならば明日あいつの足腰が使い物にならなくなったとしても許されるだろう。あぁ、今夜が待ち切れない。俺は逸る気持ちを抑えながら馬の背に乗り駆け出した
*************************
「…昆奈門」
「はい、何でしょう」
「その格好は何だ」
「ゆめお様こそ何ですか、その洋装は」
商人がいる港から城へ戻った俺は足早に自邸へ向かい、商人から買い上げた洋装に腕を通すことにしたのだがこれが中々面倒な代物で。普段の着物よりも窮屈な上にぼたんというものを留めるのに一苦労しながらも何とか着替え終わった俺は廊下に控えている忍に昆奈門を呼んでもらおうとしたところ、逆に昆奈門が俺を呼んでいると聞いた。あいつが呼び出すなんて珍しいと考えながら寝室へ向かうと何故か昆奈門が自身の身体に着物の帯よりも細身の紐のような物を巻いた状態で布団の上に足を揃えて座っていた。
「これは南蛮で行われている風習に倣った洋装だ。南蛮では如月の14日、懇意にしてる者に贈り物と共に想いを伝えるようでな」
「奇遇ですね、私も南蛮では如月の14日に女から男へ自身の身体を差し出し助平な事をする日だと聞きました。贈り物らしくリボンというものを巻いてみました」
「そんな助平な風習があるわけないだろう!」
俺は昆奈門の言葉に後ろにひっくり返った後即座にツッコミを入れた。誰だよこいつに嘘を吹き込んだのは!さっきので昆奈門に伝えようとした言葉もすっかり頭から抜け落ちてしまった、どうしてくれるんだ一体
「どのみちゆめお様だって、最後は助平な事をされるおつもりだったんでしょうしいいじゃないですか」
「………そんな事考えて等いない」
「嘘は駄目ですよゆめお様、商人から怪しげな薬の類を購入したというのは部下から報告を受けています」
「は?」
「ちょこれいと、でしたっけ?どうやら、これには興奮剤に近しい成分が入ってるようですね」
ほら、と昆奈門が手にしたのは今日俺が商人から購入したちょこれいとと同じ姿形をした代物であった。
「最近、ここいらで商人が滋養強壮に効くと言って怪しい食物を売り捌いてると聞いたので部下に調べさせていたら、まさかゆめお様がそれに引っかかるとは思いませんでした」
「…すまん」
「いいですよ、一応これ自体害はないことは分かっていますし…ただ、」
これを使って私に何をさせる気だったんでしょうね、助平なゆめお様は。
そう耳元で囁かれた俺が昆奈門の方に目線を向けると、何ともまぁ楽しげに口角を大きく上げ笑みを浮かべていた。
「まぁ、今日はそういう日らしいのでゆめお様の思惑に乗って差し上げます」
「あ、ちょ…おい!」
「今宵は熱い夜を過ごしましょう、ね。ゆめお様♡」
ちょこれいとを1つ口に咥えてから、自らの長襦袢の帯を解く昆奈門の姿にどうしようもなく滾ってしまった俺は首元の窮屈なネクタイなるものを解き昆奈門の身体を暴くことにした。
ある日、親父から南蛮伝来の"わいしゃつ"というものを城へ持ち帰ってこいという命令が下った。いや何で俺がそんな事をと愚痴を零しながら馬に乗りタソガレドキから少し離れた港にて滞在しているという商人の元へ訪れた時、俺はその者から南蛮では変わった風習があることを聞いた。
「何だそれは」
「元々は南蛮の宗教において愛の尊さを説いた聖人を讃えるための祝祭日らしいですが、今では男女の恋慕と結びつけられたと聞いております」
想いを伝えるのにわざわざその日である必要はないのでは、という考えが頭に浮かんだがそれを敢えて口にするのは野暮であるので口から出かけた言葉を飲み込んでから、あまり興味はないが適当に話を合わせることにした。
「秘めた思いを伝えると言うが、その際何か特別なことをするのか?」
「はい、何でも想いを伝える時この"ちょこれいと"というものを渡すらしいです」
「…何だこれは」
商人が俺に手渡してきたのは白い包みに入った一口サイズの黒茶色の固形物であった。黒い寒天?いや寒天にしては硬すぎるしそもそも色が違う。俺は目の前の固形物の正体が分からないので1つ手に取り恐る恐る匂いを嗅いでみることにしたのだが、仄かに苦味のある甘い匂いがするがどうにも食欲が唆らない。
「これは、焼いた豆をすり潰して固めた代物です」
「これを意中の者に食べさせるのか?」
「はい、これを好いた者に贈れば想いが成就するだけでなく2人で熱い夜を過ごせる事間違いなしと聞いております」
「…毒の類なのか、これは?」
「とんでもございません、これは滋養強壮の効果がある食べ物でございます」
意中の相手と聞いて、俺が思い浮かべたのは昆奈門の姿であるが、忍として毒への耐性があるあいつにこれを渡したところで果たして効果はあるのだろうか。興味がないと言えば嘘になるが、如何せん毒紛いのものを食べさせるのは気が引けてしまうな。
「若様、ここは1つ如何でしょうか?勿論効果がなければ全額返金させて頂きます」
「いや、だがしかしな…」
「お噂はかねがね聞いておりますよ、何でも仲睦まじい年上の奥方様がいるとか」
「まぁ、そうだが」
「若様、想像なさってみてください。普段は貞淑な奥方様が頬を赤く染めながら貴方様をお求めになられる姿を」
「…」
俺の脳裏に浮かぶのは、己の方が年上だからと俺を子ども扱いする昆奈門の姿だ。食事をする際は「食べさせて差し上げましょうか?」と口元に食事を運んできて、何かと俺を自身の膝の上で寝かせようとしたりと。果ては閨事ですら「沢山気持ちよくさせてあげますよ」と言って主導権を握ってくるあいつを乱せるかもしれない…その為にこの胡散臭い食べ物と外の国の風習を使うのは躊躇するが、だがやはり昆奈門の乱れた姿が見たい。頬を紅潮させながら俺を求めるあいつの姿が
「どうです、ここは1つ私に騙されたと思って。」
「…分かった、これを1つくれ。だが、万が一妻の身に何か起きた際お前はどう責任を取る気だ」
「勿論、喜んでこの首を差し出します」
わざと殺気を漏らしながら商人を睨みつけてみたが、商人はそれに臆するどころか自信に溢れた表情を浮かべながら俺に対して堂々と啖呵を切ってみせた。そこまで言うのであれば、ここは1つこいつに乗せられてやるとするか。俺がちょこれいとを買うと宣言した時商人は嬉しそうに口角を上げた。
「毎度あり!こちらがお品物となります。あ、そうそう良ければこちらも如何でしょうか。これは南蛮の男達の召し物ですがきっと貴方様に似合うことでしょう。この召し物にちょこれいとに貴方様の口から紡がれる愛の言葉を以てすればどんな女子もころりでございます」
「…随分と商売が上手いな」
「お褒めの言葉、有り難く頂戴いたします」
完全にこの商人に上手いこと乗せられた気がするが、まぁいい。つい最近まで続いていた近隣諸国との間で緊張状態もタソガレドキの勝利により終わりを迎えたし、その後の戦の後始末に起因したな政務も真面目に行っているのだから、たまにはこういった道楽じみた事をしても許されるだろう。
「どうぞ、今宵はお楽しみください」
商人の言葉を背に受けながら俺はタソガレドキへ戻る事にした。確か昆奈門は明日非番だと言っていたな、ならば明日あいつの足腰が使い物にならなくなったとしても許されるだろう。あぁ、今夜が待ち切れない。俺は逸る気持ちを抑えながら馬の背に乗り駆け出した
*************************
「…昆奈門」
「はい、何でしょう」
「その格好は何だ」
「ゆめお様こそ何ですか、その洋装は」
商人がいる港から城へ戻った俺は足早に自邸へ向かい、商人から買い上げた洋装に腕を通すことにしたのだがこれが中々面倒な代物で。普段の着物よりも窮屈な上にぼたんというものを留めるのに一苦労しながらも何とか着替え終わった俺は廊下に控えている忍に昆奈門を呼んでもらおうとしたところ、逆に昆奈門が俺を呼んでいると聞いた。あいつが呼び出すなんて珍しいと考えながら寝室へ向かうと何故か昆奈門が自身の身体に着物の帯よりも細身の紐のような物を巻いた状態で布団の上に足を揃えて座っていた。
「これは南蛮で行われている風習に倣った洋装だ。南蛮では如月の14日、懇意にしてる者に贈り物と共に想いを伝えるようでな」
「奇遇ですね、私も南蛮では如月の14日に女から男へ自身の身体を差し出し助平な事をする日だと聞きました。贈り物らしくリボンというものを巻いてみました」
「そんな助平な風習があるわけないだろう!」
俺は昆奈門の言葉に後ろにひっくり返った後即座にツッコミを入れた。誰だよこいつに嘘を吹き込んだのは!さっきので昆奈門に伝えようとした言葉もすっかり頭から抜け落ちてしまった、どうしてくれるんだ一体
「どのみちゆめお様だって、最後は助平な事をされるおつもりだったんでしょうしいいじゃないですか」
「………そんな事考えて等いない」
「嘘は駄目ですよゆめお様、商人から怪しげな薬の類を購入したというのは部下から報告を受けています」
「は?」
「ちょこれいと、でしたっけ?どうやら、これには興奮剤に近しい成分が入ってるようですね」
ほら、と昆奈門が手にしたのは今日俺が商人から購入したちょこれいとと同じ姿形をした代物であった。
「最近、ここいらで商人が滋養強壮に効くと言って怪しい食物を売り捌いてると聞いたので部下に調べさせていたら、まさかゆめお様がそれに引っかかるとは思いませんでした」
「…すまん」
「いいですよ、一応これ自体害はないことは分かっていますし…ただ、」
これを使って私に何をさせる気だったんでしょうね、助平なゆめお様は。
そう耳元で囁かれた俺が昆奈門の方に目線を向けると、何ともまぁ楽しげに口角を大きく上げ笑みを浮かべていた。
「まぁ、今日はそういう日らしいのでゆめお様の思惑に乗って差し上げます」
「あ、ちょ…おい!」
「今宵は熱い夜を過ごしましょう、ね。ゆめお様♡」
ちょこれいとを1つ口に咥えてから、自らの長襦袢の帯を解く昆奈門の姿にどうしようもなく滾ってしまった俺は首元の窮屈なネクタイなるものを解き昆奈門の身体を暴くことにした。