海賊のまとめ
恋愛って、その人の事がずっと頭から離れなくなって、
何をしていても気づいたら目で追いかけちゃうし、
ちょっとした仕草にもキュンとして、
もう大好きだー!っていう気持ちでいっぱいになるからって
聞いたことがあります。
じゃぁ、もしも好きになった人が、
とっっってもモテる「プレイボーイ」だったら、
貴女はどうしますか?
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「よぉ、今夜空いてるか?」
そんな事を考えていた時、
噂の”あの人”に声をかけられてしまった。
しかも、明らかに意味深なお誘いの言葉付きで!
これが、普通のクルー相手なら、
笑ってそれとなく断るか、
いっそのこと気づかない振りも出来るけど、
上司であるこの人相手に、
一クルーの私がそんな事出来る訳もなく…。
仕方なく、ゆっくり振り返ると、
あの人こと「赤髪海賊団副船長 ベックマン」が
私の事をじっと見下ろしていた。
「すみません、今夜は予定があって」
最近、何故かよく副船長にお誘いをされることがある。
しかも、夜。何故なのか分からない私は、
先輩クルー達に相談をしたところ真顔で
「そんなの、夜の相手に決まっている」
「やめておけ、遊ばれるのがオチだ」
と返された。その返答に、私は複雑な気持ちになった。
私は、副船長の事が好き。
昔、町で海賊に襲われた時に助けてもらって以来、
ずっと憧れている。
お父さん達の反対を振り払って、
赤髪海賊団に入れてもらったのだけど、
そこで憧れの人が実は女性にだらしないプレイボーイだと知って、
この恋が叶う事はないとこっそり一人で泣いた事が何回もあった。
でも、少しずつ気持ちの整理がつき始めた時ぐらいからだ、
夜のお誘いを受けるようになったのは。
好きな人からのお誘いに心が揺れかける時もあるけど、
初めてはお互いに気持ちが通じ合った人としたいから、
心を鬼にして毎回断っているんだけど、
何故か諦めてくれない。
「随分と忙しいんだな、いい男でもいるのか?」
「え、あーー…あのですね、その…なんといいますか…」
「いるのか?」
「……………います」
「へぇ?」
副船長の視線に耐え切れずに、つい嘘を言ってしまった。
私の返事に、一瞬目を細めてから口元に笑みを浮かべた。
多分、というか絶対嘘だってバレている。
最早、この場にいることすら気まずくなったので、
私は椅子から立ち上がり全速力で逃げようとしたけど、
長い腕にあっけなく掴まれてしまった。
「離してください」
「まだ俺との話が終わってないぞ」
「終わりました、だから離してください!離さないと…」
「離さないと?」
「っ~!!!…ほ、ホンゴウさんに言いつけます!」
「そりゃぁ、困ったな」
一瞬だった。突然の浮遊感と共に現れた副船長の顔。
あれ、副船長の顔が私の目の前にあるんだろう、
と不思議に思っていると、ゆっくりと歩き始めた。
そこで、状況を理解して必死に抵抗をしてみたけど、
当然勝てる訳もなく。
ほっぺにチュッってされた。
大人しくしておけ、という言葉と共に。
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・・・・・・・・・・・・
「い、やぁっ!おねが…も、ゆるし……や、やらぁ!」
「何だ、ここはまだ開発してなかったのか。男がいるって言うから、
てっきり経験済みかと思ったがな」
「だめ、だめぇ!そこ、さわるの…やぁ、っ~!!!」
「だめって言う割には、腰が動いてるぞ」
もっと本気で逃げるべきだった。
恥ずかしいとかそんなの考えないで、
お頭や皆に助けを求めるべきだった。
そう後悔しても無駄だった。
私は、ベックマンさんの膝の上で、
ひたすら鳴かされ続けている。
キスをされて、
耳に息を吹きかけられて、
指や舌で耳の奥をぐちゅぐちゅされて、
指でおっぱいや女の子の大事な所を触られて。
今まで経験したことない気持ちよさに、
もう何も考えられなくなってきている。
「俺の指をさっきからずっと締め付けてきているが、
そんなに気持ちいいのか?」
「ちが、そんなこと、な…もん!」
「強情だな。まぁ、そういう所も可愛いがな」
ベックマンさんは、片手で私の顔を後ろに向けてキスをしてきた。
最初は触れるだけのものから、どんどん舌を絡めてきた。
おまけに好きな人同士がするように甘くて優しいキスだから、
拒み切れなくて。
気づいたら自分からも、舌を絡めていて。
「んぅ…は、ぁ、きす…だめぇ…」
「気持ちいいだろ?」
「…うん。」
「なら、問題ねぇな。俺もお前ともっとキスがしたい」
そして、もう一度ベックマンさんとキスをした。
今度は、身体をベックマンさんの方に向いて、
首に両腕を巻き付けて。
何度も角度を変えながら。
本当は、こんなのダメなのに。
ベックマンさんの事がもっと好きになっちゃうのに、
この人の事を好きになっても辛いだけなのに。
だけど、身体が言う事を聞いてくれない。
それどころか、もっとしたいって考えちゃう。
「[#dn=1#]、今何考えていた?」
「…副船長のこと。」
「ふっ、そんなに俺の事が好きなのか?」
自分の気持ちを言い当てられて、
驚く私を他所に副船長はいつもの余裕そうな笑顔になった。
まるで、私の気持ちなんて初めから知っていたかのように。
「あんだけ熱い視線を向けられれば馬鹿でも気づく。
出会った頃はガキだったのに、良い女になりやがって」
だから、もう俺のモノにしたって問題ないよな?
副船長に、好きな人から耳元で囁かれて
「だめ」なんて言えるわけないじゃん、と
思いながら私は副船長のキスを受け入れた。
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