GXまとめ

あいつは、可笑しな女だ。
覇王と呼ばれ精霊共を従えるこの俺を前にしても、恐怖せず
己の自由や仲間を奪った俺を憎もうともしない。
それどころか、この身体の主も俺の事も大切だ、等と言う。
何故なのか、これもあいつの策略なのか?
俺の心を絆し、油断するのを待っているのか?

しかし、俺自身もまた、そんなあいつに毒されてきているのか、
俺まであいつを愛しい等と思い始めている。
その瞳に俺だけを映し、身体を暴き、その心を手に入れたい。

「覇王?」

俺に組み敷かれているにも関わらず、呑気に俺を見上げる[#dn=1#]
ここまで警戒心がないと、呆れを通り越して笑えて来るな。
俺は、[#dn=1#]のドレスに手をかけ一気に引き裂いてやった。
ここまでして、漸く少し困惑する様子を見せた。

「私、着るものなくなっちゃう」
「…他の物を用意してやる」

こいつは、馬鹿なのか?
今、自分の身に起きている状況を何も理解していないのか、
それとも理解した上で俺をあざ笑っているのか。
俺の方が面を食らっていると、[#dn=1#]と目が合った。
[#dn=1#]は、顔を少し背けながら小さな声で俺に尋ねた。

「エッチ…したくなっちゃったの?」
「…お前は、いいのか。好いた男以外に抱かれるのだぞ」
「前も言ったけど、覇王も十代も私にとっては同じ人だし、
二人とも大好きだよ…それじゃぁダメ?」
「なら、俺だけを見させるだけだ」

返事をする前に、目の前の白く細い首筋に舌を這わせ、
時折歯を立ててやれば、俺の口内に血液の味が広がる。
俺は、吸血鬼等というものではないがこいつの血は何故かそそられる。
血だけじゃない、漏れだす吐息も、誘うように俺の名を呼ぶ声も全てだ。
だから、蹂躙してやる。全て暴いて犯して、あいつの存在を上書きしてやる。

「覇王、何考えているの?」
「…お前の事だ、[#dn=1#]」

だから、お前も俺以外を見るな。俺に全てを捧げろ。
2/31ページ
スキ