GXまとめ
その日、[#dn=1#]は目の前にある小さな箱を前にして眉間に皺をよせていた。
今日、先日インターネットで注文していた荷物が届いたのはいいのだが、
実物を目の前にして、開封しようにもできずにいた。
「開けたくない…だけど、開けないと何も出来ないよね」
[#dn=1#]は意を決して、小道具箱にしまっておいたカッターを
取り出し、段ボールを開封し始めた。
中から出てきたのは、シンプルな白と対照的なピンクの男性器を模した道具が
プリントされた箱であった。所謂「大人のおもちゃ」であった。
「こ、これが…初めて見た…」
[#dn=1#]は箱の中から取り出し、付属されていた電池をセットした。
すると、手に持っていたマッサージ器は鈍い音を発しながら振動し始めた。
カチカチとスイッチを切り替えると、横に揺れるように動いたり、
先端部分のみが動いたりと彩な動きを見せる、
それを[#dn=1#]はジッと見つめ、小さくつぶやいた。
「本当に、こんなので練習になるのかな…」
[#dn=1#]がおもちゃを購入したのには、理由があった。
それは、ヨハンとの来る時に備えての練習であった。
ヨハンとは、付き合って一か月が経ったが未だにキス以上の
ことをしていなかった。友人達は、一か月もすればそろそろ、
セックスをするはずだ、と首をかしげていた。
そこで、[#dn=1#]は考えた。
恐らく、ヨハンは経験豊富が故に、未経験の自分との行為が手間だと考えているのでは、と。
インターネットで「処女は面倒くさい」と世の男性陣は考えていると知ったので、
[#dn=1#]はそれならば、処女を捨てようと決意した。
だがしかし、当然ながらヨハン以外の男性とする事は出来ないので、友人に相談したところ、
「玩具とか使ってみれば?ストレス発散にもなるよ」
と言われた。
善は急げ、とおもちゃを購入してみたものの、
そういった経験どころか、男性との交際経験すらない[#dn=1#]にとって、
目の前のおもちゃは、正に未知の存在であった。
使い方が書いてないかと思い、説明書に目を通した。
『最初は、弱に設定して服の上から優しく当ててみて♡』
「服の上からね…」
[#dn=1#]は、説明書に記載されている通りまずは服の上から、バイブレーション部分を当ててみた。
弱めの振動が、何とも言えない刺激を与えてくるが、思っていたよりかは痛さ等はない。
次に、ゆっくり胸や太ももにあてながら、動かしてみた。
「っ…!」
胸の先端に当たった時、くすぐったさとも痛みとも違う不思議な刺激を感じた。
これが、気持ちいいということなのか、
と[#dn=1#]の身体が、少し熱くなるのが分かった。
『次は、服の上から直接同時に当ててみて♡』
「直接…」
[#dn=1#]は、服毎下着を少しだけズラシ、胸に当てた時だった。
「んぅ!」
服の上から当てた時とは明らかに違う感覚が、[#dn=1#]の身体を
駆けていった。未知の快感に、[#dn=1#]は体を震わせた。
先端に押し付けたり、もどかしい部分にあてたり、と
無意識に、[#dn=1#]は快感を得ようとしていた。
「あッ…だめ、っ~!!!」
何かが爆発するかのように、ある瞬間大きな刺激が[#dn=1#]の体中を駆け巡っていった。
乱れた息を整えながら、[#dn=1#]はぼんやりと天井を見上げた。
そして、自身の下着が濡れていることに気づいた。
「あっ…」
パンツの上からでもわかるぐらい、透明でねばねばした液体が[#dn=1#]の指に付着した。
そこで、ふと[#dn=1#]は考えた。
もし、ここにおもちゃを当てたらどうなるんだろう、と。
そして、[#dn=1#]は
「んぅ、はっ…っ~!」
それは、正に未知の感覚だった。
先ほどの胸への刺激よりも強い快感。
何かが高まっていく感覚同時に、もっと気持ちよくなりたい欲求が[#dn=1#]の身体を支配していく。
それと同時に、[#dn=1#]はある人物の姿を脳裏に思い浮かべた。
「よ、ハン…あッ!」
それは、恋人のヨハンであった。
[#dn=1#]は目を瞑り、恋人の姿を空想した。
ヨハンの指により、与えられる快感は気持ちよくて仕方なかった。
「あぁッ!ヨハン、きもちいぃよぉ…」
おもちゃのスイッチを、弱から強へと切り替える。
先ほどまでの甘い刺激と違い,最早暴力的なまでに強制的に高められる。
怖い、けど、もっと気持ちよくなりたい、[#dn=1#]は涙を流した。
「ヨハン、ヨハン…っ~!!!」
そして、[#dn=1#]は初めてイッたのであった。
絶頂したことで、[#dn=1#]は体の力が抜けてしまい、ベッドへ倒れこんだ。
絶頂の余波と疲労感で、思考すらできなくなかった。
暫く呆けていると、カタンと玄関の方から物音がした。
物でも落ちたのか思い、倦怠感のある身体に鞭を打って、
緩慢な動きで、扉の方に顔を向けると、そこに、ヨハンがいた。
「[#dn=1#]、随分と楽しそうじゃねぇか」
舌なめずりをしながら、こちらに近づいてくるその姿は
普段の明るく優しい彼とは別人のように思えた。
ヨハンの姿を見た瞬間、[#dn=1#]の身体は一気に冷たくなった。
どうしてヨハンがいるのか。鍵をかけ忘れていたのか、
まさか、今までのを聞かれていたのか、
[#dn=1#]は、必死に考えた。
しかし、気づけば目の前にヨハンがいた。
今の自分は、下着のみの姿で手にはおもちゃがある。
どう言い訳しようとも、一目見ればこの状況について理解できる。
[#dn=1#]は、ベッドの後ろに後ずさった。
しかし、ヨハンがそれを許さなかった。
「へぇ、意外だったな。てっきり[#dn=1#]はこういうことには興味ないのかと思ってた」
「ち、ちがうのヨハン、これは…」
ヨハンは、[#dn=1#]の顎を掴み自分と同じ目線の高さにさせた。
目を逸らしたくても、逸らせない状況で、
ヨハンの翡翠色の瞳に見つめられてしまい、[#dn=1#]は成すすべがなかった。
「なぁ、俺ともっと気持ちいいことしないか?」
答えなんて分かりきっているはずなのに、ヨハンは敢えて[#dn=1#]に問いかけた。
[#dn=1#]が小さく首を縦に振ると、ヨハンはそのまま後ろに[#dn=1#]の身体を押し倒した。
「優しくする」
そして、[#dn=1#]の唇に自信の唇を重ねた。
啄む様なキスから、徐々に深いものへ変わった。
息苦しさから、離れようとする[#dn=1#]の手首をベッドの上に縫い付け、
角度を変えながら[#dn=1#]の口内を犯した。
どれぐらいの間キスをしていたのか、どちらの唾液と分からないものが
互いの唇から糸を引いていた、
「[#dn=1#]…」
「あっ…」
ヨハンは、[#dn=1#]の胸の先端を口にくわえた。
胸の先端を舌先で転がしたり、甘噛みしながら、もう片方の胸を指でもみ始めた。
好きな人に恥ずかしい姿を見られている羞恥から、[#dn=1#]は顔を背けた。
しかし、いくら顔を背けても耳に入る水音と与えられる快感からは逃げられなかった。
「あッ、あ…あン!や、だめぇ、…」
「可愛いな、[#dn=1#]」
「や、かわいく、な、い…っ、」
「ほら、気持ちいいなら我慢するな。俺だけに、[#dn=1#]の可愛いところもっと見せてくれ」
「あッ、あッ、きちゃ…あッ!~~~っ!!」
そして、[#dn=1#]は小さく身体を震わせた。
まだ甘い余韻が[#dn=1#]の身体に残っているが、
ヨハンは、動きを止めなかった。
最早使い物にならない[#dn=1#]のショーツの隙間から、濡れ切った蜜壺の中へ指を侵入させた
「や…、だめ、ゆび、ぬいて!ひぃ!」
「さーて、[#dn=1#]の弱点はどこだ~?ここか?」
「あぁン!あッ、あッ、ああぁあ!」
「二本行けそうだな、力抜いておけよ」
ヨハンは、[#dn=1#]の弱点を探るように指をバラバラに動かした。
まだ、何も受け入れたことがないそこは、最初はヨハンの指を拒むように硬かったが、
徐々に柔らかく、まるで甘えるように指に絡みついてきた。
「も、だめェ…イッちゃう!」
「あぁ、いいぜ」
「ヨハン、ヨハン…!あッ…ふッ、~~~っ!!」
[#dn=1#]は大きく身体を震わせながら絶頂した。
「気持ちよかったか?」
「…うん」
「そういえば、何で一人でシてたんだ?したいなら、言ってくれればよかったのに」
そこで、[#dn=1#]は大切なことを思い出した。
ヨハンに流されるがままだったが、そもそも当初は、ヨハンに面倒ぐさがられない為に、
一人で練習もとい準備をするという目的があったことを。
「…ヨハンが」
「俺が?」
「全然手だしてこないから、経験ない子とするのが
面倒くさいのかと思って、ヨハンとHする前に
少しでも慣れておこうと思って…」
「…俺のために、してくれたってことか?」
コクリ、と[#dn=1#]は何も言わないまま頷いた。
そんな[#dn=1#]にヨハンは愛しさを感じ、
思わず強く抱きしめた。
「面倒くさい訳ない」
「じゃぁ、なんで?」
「[#dn=1#]が、大好きだから大事にしたかったから。
けど、ごめんな。ちょっと、俺我慢できなくなったわ」
ヨハンは、[#dn=1#]の額にキスをしてから、
身にまとっていた制服を脱ぎ始めた。
細身に見える彼の身体は、存外筋肉質で。[#dn=1#]は初めて見るヨハンの肢体から目が離せなくなった。
しかし、次の瞬間[#dn=1#]の視界に、大層ご立派にそそり立つソレが映ってしまった。
それを見た瞬間、[#dn=1#]の顔は青ざめた。
「待って!やっぱり無理だよ!そんなの入らない!!入るわけない!!」
「大丈夫だって、これだけ濡れていれば入る」
「やだー!無理!!絶対無理!!」
「こら、逃げるな!」
ヨハンは、[#dn=1#]の身体を抱き上げてそのまま自分の膝の上に座らせる体勢を取った。
そして、そのまま[#dn=1#]の蜜壺に自身を挿入した。
濡れているとはいえ、そこはまだ何も受け入れた事がない故に
ヨハンの侵入を拒むかのように固く閉ざされていた。
それを表すかのように、[#dn=1#]の太ももを伝って血がシーツに
シミを作っていた。
「痛いっ!ヨハン、一回抜いて…!」
「参ったな…あ、そうだ[#dn=1#]こっち向いて」
「な、に…んぅ…ふ、ぁ…」
ヨハンは、[#dn=1#]の意識を逸らすために
[#dn=1#]の名前を呼びキスをした。
最初は、緊張と痛みから強張っていた[#dn=1#]の身体も、
ヨハンとのキスにより、緊張が和らいだのか少しずつ身体の力が抜けていった。
そして、その間ヨハンは少しずつ[#dn=1#]の中を
抉じ開けるように挿入していった。
「痛くないか?」
「…ちょっとだけ痛い」
「そっか、ならもう少しこうしてようぜ」
ヨハンと[#dn=1#]は1mmの隙間のないぐらい抱きしめ合った。
[#dn=1#]は、不意に自身の下腹部に触れた。
外側からは分からないが、今自分の中にヨハンの一部が入っている
そう考えると、不思議と嬉しく感じた。
「なぁ、[#dn=1#]。俺と出会ってくれてありがとな。
今、こうしてお前と一つになれて俺は嬉しい」
「急に、どうしたの?」
「いや、なんか幸せだなぁ~って思ってさ」
「…私も、ヨハンと出会えてよかった。ヨハンに初めてを貰ってもらえたし」
「…それは、ちょっとやばいな」
「え、ヨハン?あ、ちょっ、…ひぁあ!?」
ヨハンは、目の前の夢の身体を腕で固定し、下から突き上げた。
それまでの指よりも太く奥まで届く事で、[#dn=1#]はヨハンの膝の上で、
ただ喘ぐことしか出来なかった。
「ああッ!、これッ、ヘンなとこ、あたっ…あたってるっ」
「[#dn=1#]は、奥が弱いんだな」
「あ、あ、あはぁああ、きもち、きもちぃいよぉ♡」
「俺も、すげぇ気持ちいい!」
「ヨハン、ね、ちゅー、して?」
「んだよ、それ可愛すぎだろ…!」
ヨハンと[#dn=1#]は、気付けば互いに快感を貪り合っていた。
身体も心も一つになった幸福感を感じながら。
「あ…、はぁ…ッ、ああ…ッ、あンッ!もう、イきそ!」
「あぁ、俺も!一緒にイこう、[#dn=1#]!」
そして、二人は同時に達した。
その後、意識を失った[#dn=1#]が目を覚ますと、
隣にはヨハンが寝息を立てながら眠っていた。
[#dn=1#]はと言うと、声は枯れており、猛烈な倦怠感と腰痛に襲われたせいで、
ヨハンと共に初めて授業をサボることになった。
