遊戯王ゴーラッシュ!!の男主攻め
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男には避けられぬ戦いが2つある。
一つ目は、ラッシュデュエルを挑まれた時
二つ目は、好きな人に告白する時だ
*******************
「話とはなんだ、ゆめお」
六葉町いい町管理組合略してMIK総帥の竜宮フェイザーは、自身の執務室を尋ねてきた来客に対して静かに問いかけた。フェイザーと机を挟んで向き合う様に立つのはゆめおである。彼の手には、デュエルディスクが握られている。
「フェイザー、俺とデュエルしてくれ!」
「私とデュエル?」
ゆめおは、いつになく真剣な眼差しをフェイザーに向けていた。ゆめおは、今日フェイザーに告白をするつもりでフェイザーの元を訪れた。しかし、普通に告白をしても振られる確率が高いので、まずはラッシュデュエルを挟み、自分がデュエルに勝ったら付き合ってほしいとお願いをする。良いデュエルをした後は、互いに気持ちが高揚しているのでその流れで告白すればワンチャンOKを貰えるのでは、という思惑があった。その為に、ゆめおは遊飛達と何度もデッキ構築を重ね、フェイザーのマキシマムモンスターに対する対策も行ってきた。このデッキなら絶対に勝てる筈、ゆめおはそう確信していた。
「デュエルをすることは構わないが、何故私なのだ?何か狙いがあるのか?」
「うぐっ…そ、それはフェイザーぐらい強いデュエリストとデュエルをして強くなりたいからだ!」
「そうか…ならば、その挑戦受けて立とう」
フェイザーはいつものクールな表情のままそう言って椅子から立ち上がり屋上へ向かった。その後ろ姿を眺めながら、絶対に勝って俺と付き合ってもらうからな、とゆめおは1人闘志を燃やしていた。
*********************
「4000〜〜!!」
ゆめおがフェイザーにデュエルを申し込んでから、既に数時間が経っていた。その間2人のデュエルは、既に5回目を迎えたが勝敗は5回ともゆめおの負け。ゆめお自慢のデッキは、フェイザーのアビスデッキの前に、太刀打ちできない。しかし、ゆめおは諦めなかった。負けても直ぐに立ち上がり、フェイザーに対してデュエルを申し込んでいたが、これまでの連戦でダメージを受けすぎたせいで、その場で立ち上がる事が出来なくなった。
「ゆめお!」
デュエルが終わり、ソリッドビジョンが消える前にフェイザーはゆめおの元へ駆け寄り、倒れるゆめおの背中に腕を回しゆっくり抱き起こした。
「いてて…」
「ゆめお、大丈夫か!?直ぐに医者を…」
「これぐらい大丈夫だって」
医者を呼ぼうとスマホを取り出したフェイザーの手を掴み、ゆめおは笑ってみせたそんなゆめおに対してフェイザーは、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながらゆめおに尋ねた。
「何故、そこまでして私とのデュエルに拘るのだ。デュエルなら私以外とだって出来るはずだ」
「…別に理由なんてねえよ」
「なら、もうこれ以上のデュエルは無意味だ、だから…」
「なっ…!無意味なんかじゃねえ!俺が勝たないとお前に好きだって言えねえ…だろ…あっ」
しまった、そう考えた時既に遅し。ゆめおは、フェイザーに自身の秘めた想いを言ってしまった。目の前のフェイザーは驚いた様子でゆめおの事をジッと見つめている。
「ゆめおが、私の事を?」
「いや、あの、その…違うんだこれは」
「違うのか?」
「違くはないけど…うん…」
終わった。全て終わった。ゆめおは静かに自身の恋の終わりを悟った。この後、フェイザーから「すまないが…」と断られる未来が見えたゆめおは、痛みに耐えながら根性で立ち上がり、静かにその場を離れようとしたがフェイザーがそれを許さなかった。掴んだ腕を離してくれないのだ。
「どこへ行くつもりだ、ゆめお」
「いや、ちょっと用事を思い出したから帰るわ」
「それは駄目だ、まだ私の返事を聞いていないだろう」
返事だなんて、そんな決まりきったものを改めて聞いたところで…と考え表情を顰めさせるゆめおを他所に、フェイザーは真っ直ぐゆめおを見据えてこう告げた。
「私もゆめおと同じ気持ちだと言ったらどうする?」
「は?」
「私はゆめおの事が好きだ」
「…は?」
「だから、デュエルの勝敗に関係なくゆめおの気持ちを私に聞かせてくれないか?」
フェイザーのどこか縋る様な視線と言葉に、ゆめおは少し考えた後、大きく深呼吸をした。そして、フェイザーの前に跪き視線を合わせた。
「こんなカッコ悪い感じになったけど…俺は、フェイザーの事が好きです。俺と付き合ってください」
ゆめおの言葉にフェイザーは顔を綻ばせながら頷いた。
一つ目は、ラッシュデュエルを挑まれた時
二つ目は、好きな人に告白する時だ
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「話とはなんだ、ゆめお」
六葉町いい町管理組合略してMIK総帥の竜宮フェイザーは、自身の執務室を尋ねてきた来客に対して静かに問いかけた。フェイザーと机を挟んで向き合う様に立つのはゆめおである。彼の手には、デュエルディスクが握られている。
「フェイザー、俺とデュエルしてくれ!」
「私とデュエル?」
ゆめおは、いつになく真剣な眼差しをフェイザーに向けていた。ゆめおは、今日フェイザーに告白をするつもりでフェイザーの元を訪れた。しかし、普通に告白をしても振られる確率が高いので、まずはラッシュデュエルを挟み、自分がデュエルに勝ったら付き合ってほしいとお願いをする。良いデュエルをした後は、互いに気持ちが高揚しているのでその流れで告白すればワンチャンOKを貰えるのでは、という思惑があった。その為に、ゆめおは遊飛達と何度もデッキ構築を重ね、フェイザーのマキシマムモンスターに対する対策も行ってきた。このデッキなら絶対に勝てる筈、ゆめおはそう確信していた。
「デュエルをすることは構わないが、何故私なのだ?何か狙いがあるのか?」
「うぐっ…そ、それはフェイザーぐらい強いデュエリストとデュエルをして強くなりたいからだ!」
「そうか…ならば、その挑戦受けて立とう」
フェイザーはいつものクールな表情のままそう言って椅子から立ち上がり屋上へ向かった。その後ろ姿を眺めながら、絶対に勝って俺と付き合ってもらうからな、とゆめおは1人闘志を燃やしていた。
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「4000〜〜!!」
ゆめおがフェイザーにデュエルを申し込んでから、既に数時間が経っていた。その間2人のデュエルは、既に5回目を迎えたが勝敗は5回ともゆめおの負け。ゆめお自慢のデッキは、フェイザーのアビスデッキの前に、太刀打ちできない。しかし、ゆめおは諦めなかった。負けても直ぐに立ち上がり、フェイザーに対してデュエルを申し込んでいたが、これまでの連戦でダメージを受けすぎたせいで、その場で立ち上がる事が出来なくなった。
「ゆめお!」
デュエルが終わり、ソリッドビジョンが消える前にフェイザーはゆめおの元へ駆け寄り、倒れるゆめおの背中に腕を回しゆっくり抱き起こした。
「いてて…」
「ゆめお、大丈夫か!?直ぐに医者を…」
「これぐらい大丈夫だって」
医者を呼ぼうとスマホを取り出したフェイザーの手を掴み、ゆめおは笑ってみせたそんなゆめおに対してフェイザーは、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべながらゆめおに尋ねた。
「何故、そこまでして私とのデュエルに拘るのだ。デュエルなら私以外とだって出来るはずだ」
「…別に理由なんてねえよ」
「なら、もうこれ以上のデュエルは無意味だ、だから…」
「なっ…!無意味なんかじゃねえ!俺が勝たないとお前に好きだって言えねえ…だろ…あっ」
しまった、そう考えた時既に遅し。ゆめおは、フェイザーに自身の秘めた想いを言ってしまった。目の前のフェイザーは驚いた様子でゆめおの事をジッと見つめている。
「ゆめおが、私の事を?」
「いや、あの、その…違うんだこれは」
「違うのか?」
「違くはないけど…うん…」
終わった。全て終わった。ゆめおは静かに自身の恋の終わりを悟った。この後、フェイザーから「すまないが…」と断られる未来が見えたゆめおは、痛みに耐えながら根性で立ち上がり、静かにその場を離れようとしたがフェイザーがそれを許さなかった。掴んだ腕を離してくれないのだ。
「どこへ行くつもりだ、ゆめお」
「いや、ちょっと用事を思い出したから帰るわ」
「それは駄目だ、まだ私の返事を聞いていないだろう」
返事だなんて、そんな決まりきったものを改めて聞いたところで…と考え表情を顰めさせるゆめおを他所に、フェイザーは真っ直ぐゆめおを見据えてこう告げた。
「私もゆめおと同じ気持ちだと言ったらどうする?」
「は?」
「私はゆめおの事が好きだ」
「…は?」
「だから、デュエルの勝敗に関係なくゆめおの気持ちを私に聞かせてくれないか?」
フェイザーのどこか縋る様な視線と言葉に、ゆめおは少し考えた後、大きく深呼吸をした。そして、フェイザーの前に跪き視線を合わせた。
「こんなカッコ悪い感じになったけど…俺は、フェイザーの事が好きです。俺と付き合ってください」
ゆめおの言葉にフェイザーは顔を綻ばせながら頷いた。