ワンピースの男主攻め
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ゆめおって本当最低!」
その言葉と共に頬に思い切りビンタを食らったのは約一時間前の出来事である。
何が何だか分からない俺を他所にウタはすげぇ怒っていた。
何か怒らせるような事をしてしまったのかと理由を尋ねようとしたが、
その前にアイツはその場から立ち去ってしまった。
ウタの喜怒哀楽を表現するツインテールを怒った猫の様に逆立てながら
「え、俺何かしたっけ?」
意味も分からず困惑する俺を見た周りのクルー達の反応は様々であった。
ホンゴウさんにはやれやれとため息を吐かれて、
ヤソップさん達からは指さして爆笑され、
お頭からは若干いやしっかりめに覇気を向けられた。
俺は馬鹿だから普段から割と呆れられたり笑われる事が多いから、
前者に対しては何も思わないが、お頭に関してはマジで怖いんでやめてください、
あんたの覇気のせいで他の若手達が泡吹き始めてるだろ、勘弁してくれ。
どうすればいいのか分からない俺は師匠であるベックマン副船長に尋ねた。
先程のウタの言動の意味と俺はどうすればよいのかと。
「ウタを抱きしめて、耳元で愛してると囁いてこい」
馬鹿なお前でもそれぐらいは出来るだろう、というアドバイスを胸に俺はウタの元へ駆け出した。
あいつの部屋の前に着くと鼻水を啜る声が聞こえたので、部屋に入ろうとしたら中から鍵が掛けられていたので、
とりあえず自慢の馬鹿力で鍵ごと扉を壊してやった。
「なっ!何してんのよゆめお!?」
「ウタ、好きだ」
「…はぁ?」
「愛してる」
抱きしめて何度も繰り返して師匠直伝の口説き文句を耳元で囁いてやると、
最初こそ声を上げていたウタだったが徐々に大人しくなっていき俺の背中に力なく腕をまわした。
「その言葉、嘘じゃないよね?」
不安と期待を宿したその顔が可愛くてその唇に噛みついてやると、
ウタはそれを拒むことなく俺を受け入れたので俺達は一つに溶け合った。
つい数時間前に報われない片思いの鬱憤晴らしの為にウタに似たお姉さんを抱いたが、
やっぱり本物には敵わないな。
6/6ページ