ワンピースの男主攻め
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「よぉ、久しぶりじゃねえかゆめお先輩」
百獣海賊団の城の長い廊下を歩いてると、
背後から自身の名を呼ばれた事に気付いたゆめおが振り返ると、そこには1人の男がいた。
自分より少し背が高く、猫のように癖のあるピンクの髪と赤い仮面にスーツを身にまとった男だ。
しかし、その姿に見覚えがないゆめおは必死に思い出そうとするものの、やはり思い出せない。
とりあえず、ここは相手のは暗視に合わせようとした時、仮面の男の胸元に刻まれたタトゥーが目に入った。
「WHO s' WHO…」
そこで、漸くゆめおはこの男が誰なのか思い出した。
男は、13年前悪魔の実の護送任務に失敗し、責任を押し付けられ
インペルダウンに収監された後輩であり、かつての恋人のフーズフーである事を
「お前、フーズフーか?」
「ご名答、相変わらず弱っちそうな顔してるな、あんたは」
「お前は…何というか雰囲気変わったな」
タバコの煙を吐きながら、こちらに視線を送る姿に、ゆめおはかつての姿を重ねた。
13年前の彼は、今よりも髪は短く、身体の線も細かった。
こちらを見下すような生意気な口ぶりは当時から変わっていないが。
それが今では、そこにいるだけで色気を振り撒く様な男に成長するとは、と。
ゆめおは、感慨深そうに頷いた。
そんなゆめおを他所にフーズフーは、こちらを睨みつけてきた。
「で、何であんたがワノ国にいるんだよ」
「任務だよ、お前は?」
「俺は、まぁ海賊やってる」
「そっか」
「…」
「…」
「…なんか、言えよ」
「なんかってなんだよ」
「知らねえよ」
「あー、……お前昔よりエロくなったな」
「ばっ!?、テメェ、殺されてぇのか!?」
「何か言えってお前が言ったんじゃねえかよ!いってぇ!!」
フーズフーは、長い脚でゆめおの背中を思いきり蹴り上げた。
蹴られた背中を擦りながら、ゆめおは目の前のフーズフーに目線を向けた。
僅かながら、彼が頬を赤く染めている事に気付いた。
それを見てゆめおは、笑みを浮かべた。見た目は変わっても
中身は昔と何ら変わっていないのだな、と。
ゆめおとフーズフーは、かつては恋人同士だった。
二人が付き合いだしたきっかけは、フーズフーからだった。
ある日、いつも通り任務から帰ってきたゆめおに若きフーズフーは自分を突然抱けと告げたのだ。
何の冗談だ、と一瞥するゆめおに対して、今みたいに顔を赤くしながら喚いていた事は、今でも覚えている。
互いにいつ死ぬか分からない立場で、恋愛等無駄だと考えていたが、
その後紆余曲折を経て確固たる関係となった。
だが、彼らの関係も13年前のあの日で突然終わりを迎えることとなった。
「で、何で、お前は今でもそこにいるんだよ」
「何でって…まぁやらなきゃいけねえ事があるから」
「何だよ、それ」
「別に、お前に言う様なもんでもねぇよ」
「…俺よりも大事なんかよ、それ」
言い淀むゆめおに対してフーズフーは、手にしていた長刀を抜刀し、
その切っ先を突き付けた。それに対しゆめおは動揺することもなく目の前の男を見据える。
「何ヒスってんだよ、お前」
「うるせぇ!お前が悪いんだろうが!」
「何でだよ」
「てめえ…俺が、この13年の間どれだけテメェの事を…っ!」
「…お前、もしかして13年ずっと俺のことを…?」
ゆめおが尋ねるとフーズフーはバツが悪そうに舌打ちをした。
彼は隠し事をしようとする時決まって舌打ちをする癖がある
それを思い出したゆめおは一つの結論を導き出した。
そうか、こいつはまだ俺のことを…。ゆめおは、自身に突き付けられた刀を掴む。
歯が皮膚を裂く事で血液がゆめおの白のスーツに滲みていく。
「俺がCPに残っていたのは赤髪を殺す為だ」
「は…、」
「だけど、それは止めた。今日から俺も海賊になるわ」
「はぁ!?」
「じゃなきゃ、寂しがりやな猫ちゃんが泣いちゃうもんな」
ゆめおはフーズフーのスーツの襟元を掴み、
自身の目線の高さにまで彼の顔を下げさせると少し厚めの唇にキスをした