ワンピースの男主攻め
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愛、それは時には人を破滅させる力を持つ呪いの様なものだと思っていた。
愛しているから殺す、愛しているから自分を犠牲にし守る。
何故、そこまで人は愛に固執するのか分からなかった。
分からないから、知りたいとは思っても自分から求めようとはしなかった。
愛なんて、まやかしの一種だと思っていたから。
それに、愛を知らない俺に、誰かを愛して愛されるなんて縁のないものだと思っていた。
そう、あいつと出会うまでは。
「ゆめお」
美しい女だった。一目見た瞬間心を奪われた。
陽の光に照らされ輝くブロンドの髪も、眼鏡の奥底からこちらを見透かすような瞳も、
男を誘い魅了するかのような艶めかしいスタイル、所作の全てが俺を惑わせた。
気付けば俺はあの女-カリファ-を愛してしまった。
「ゆめお、愛してるわ」
人に愛されるというのは、こんなにも満たされるのか。
だけど、やっぱり俺にハッピーエンドというものは無縁らしい。
そりゃそうだ、これまで仕事とはいえ何人もの奴らを殺してきた男が幸せになれる訳がない。
だが、俺はツイていた。俺の命を刈り取りに来た死神がカリファなのだから。
「お前に殺されるなら本望だ、カリファ」
「馬鹿な男ね」
銃を手に持ちながら、俺達は互いに向き合い愛の言葉を伝え合う。
まるで、将来を誓い合うカップルの様に。
だが、次に会う時は黒のドレスではなく、純白のドレスを着せたいな。
「愛してるよ、カリファ」
カリファの頬には、涙が伝っていた。
薄れゆく意識の中、愛した女の腕の中で俺はゆっくりと目を閉じた。
あぁ、人を愛するってこんなにも幸せなんだな。