遊戯王GXの置き場
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十代は、ただ仲間を守りたかった。だから自分を犠牲にして戦った。
だけど、ヒーローは凄く不器用だから言葉に出来なかった。
そんなヒーローを私は助けてあげられなかった。
万丈目君、剣山君、明日香ちゃん、吹雪先輩、翔君。
ごめんなさい、私のせいなんです。
私が、もっと早く気づいてあげられていれば十代は、皆は
「ゆめ!」
ジム君とオブライエン君と一緒に覇王城に来た時、直ぐに気づいた。
覇王は、十代だって。その悲しそうな目を見た時、私は気づけば涙を流していた。
その時、私達の前に覇王の部下と思われる精霊達が現れた。
ジム君とオブライエン君は動けない様に押さえつけられた。
私は、震える手でデュエルディスクを構えた。だけど、彼らは私の前で跪いた。
「お待ちしておりました、妃様」
「覇王様がお待ちです」
「さぁ、我らと共に覇王様の元へ」
城の前にいる覇王と目が合った気がした。
私の事を呼んでいるの?
覇王となっても、貴方は私を好きでいてくれるの?
今の彼は元の十代ではないのかもしれない。
だけど、私は彼らの手を取ることにした。
「覇王の元へ行きます。だから、二人の命は助けてください」
「かしこまりました」
「Stop!ゆめ、待つんだ!」
「…ごめんね、ジム君。オブライエン君。十代は私が何とかするから!」
そして、私は一人覇王城へ向かう事にした。
多分、あの二人の事だから少ししたら城に来ると思う。
出来れば、来てほしくないなぁ。
そんなことを考えながら、長い廊下を歩き続けた。
物々しい雰囲気の扉が開くと、そこで初めて覇王と相対した。
雰囲気はすっかり変わってしまったけど、それでも分かる。
彼は、十代だって。
「十代…ううん、覇王。もう貴方を一人にさせないから」