遊戯王GXの置き場
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昔、付き合っていた彼氏に「重い」という理由で振られた事がある。
どうやら、私から束縛されるのが嫌だったらしい。好きなのは嬉しいけど、もう少し自由にさせてほしい。と
女の子と話していたらヤキモチ妬くし、連絡が遅いと不安になるし、可能な限り一緒にいたいと想ってしまう。
こういう女の子を「メンヘラ」って言うらしいけど、正に私の事だと肩を落としたし、
私にとって、その経験がトラウマとなってしまった。
だから、もし、今度彼氏が出来た時は、絶対そうしないと決めた。
だけど、やっぱり人間そう簡単に変わるなんて出来なかった。
「Please Wait!、ゆめ!」
「来ないで!」
ジム・クロコダイル・クック
デュエルアカデミアの姉妹校からの留学生で、今の私の彼氏。
スラッとしたスタイル、少し日に焼けた肌、甘い声、優し気な笑顔
私は、ジムに一目ぼれしてしまった。
そこから、明日香ちゃんを介してお話していく内に、どんどん彼の事が好きになっていって。
そしたら、ジムから告白してもらえた。
幸せだったんだけど、私は同じ過ちを犯すまいと慎重にお付き合いを続けた。
だけど、ジムは他の女の子にも優しいしカッコいいからモテる。
私と付き合っているという事は、多分噂にはなっているはずなのに、
それでも彼に告白する女の子は多い。
今日も、ジムが呼び出されてるのを見てしまった。
ダメだとは分かっていても、ジムの後をついて行くと辿り着いたのは、校舎裏。
私はいるのは少し離れた場所だから、何て会話をしているのか聞こえないけど、
俯くと、少し困ったように笑うジム。そして、女の子は、その場を立ち去った。
その様子を見た私は、ほっと肩を下ろすと同時に自己嫌悪した。
ジムが告白を断ってくれると分かっている筈なのに、ジムを信用していない事に気付いたから。
ジムを信じてあげたいのにそれが出来ない。そんな自分が嫌で仕方なかった。
気付いたら、勝手に涙が出てきた。その場で座り込んで、声を押し殺して泣いていると、
私の足元に影が出来た。顔を見上げると、そこにはジムがいた。
「What!?ゆめ、どうしたんだい?」
心配そうに私の顔を覗き込むジム。
私は、泣いているのを見られたくなくて慌てて立ち上がり、走り出した。
ジムは、当然私を追いかけてきた。全速力で走るけど、男の子に勝てる訳がなくて、直ぐに追いつかれてしまった。
「Why are you crinig?何かあったのかい?」
「…ジムには関係ない」
「No,俺はゆめのgirlfriendだ、大切な子が泣いてたら放っておける訳がないだろ」
私の目元の涙を、指で掬うジムの表情に嘘はなかった。
どうしよう、本当の事を言うべきなのか。でも、もしジムに嫌われたら?
また、あの時みたいになったら。そう考えると余計に涙が溢れてきた。だけど、もう我慢できない。
もう、いい全部言ってしまおう。
「私、重い女なの。」
「What?」
「本当は、ジムには私以外の女の子と必要な話さないでほしいの!
ご飯を食べる時と授業の時は隣に居てほしいし、
いっぱいチューしたいし、ギュってハグしてほしいし、
寝る前は電話してほしいの!」
「ゆめ…」
「ね?面倒くさいでしょ?ごめんね…ジムが別れたいなら別れる」
好き勝手言うだけ言って、その場にいるのが気まずくなってしまったので、
立ち去ろうとした時、ジムに抱きしめられた。
「離して」
「離さない」
「何で」
「ゆめが…Cuteだからさ」
「…可愛くないよ、こんな我儘」
「What?俺には、全部可愛いおねだりに聞こえたぜ?」
ジムは、何を思ったのか私の前に跪いた。
そして、私の右手を取りキスをした。
「Sorry、ゆめの気持ちに気付いてやれなくて。俺に出来る事があれば何でも言ってくれ。You’re my princess.」
その姿があまりにもかっこよくて、私は照れ隠しに
じゃぁ、私の前でカレンにも優しくしすぎないで、って言ったら、
困ったように笑うジムが可愛くて、お返しに私からもキスをしてあげた。