遊戯王GXの置き場
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「必ず会いに来るから」
ヨハンが、アークティック校に帰ってから数か月が経った。
私を安心させる為に、ヨハンは会いに来ると言ってくれたけど、
どうしてもお互い学生の身である為、現実はそうはいかなかった。
会えないなら、せめてメールや電話だけでも、と思って
最初は毎日メールや電話でのやり取りをしていた。
だけど、気付けばお互い忙しくなってきて、
毎日あったメールは数日置きになって、
電話に至っては、最近全然できていない。
毎日、携帯の画面を眺めている。
もしかしたら、ヨハンから連絡が来てるかもって。
自分から連絡すればいい、とは分かっていても
ヨハンの迷惑になったら、と思うと出来なくて。
最近、毎日泣いてる気がする。
日が経つ毎に、ヨハンの心も離れていってしまうのではないかって
あっちで好きな女の子が出来たらどうしようって、
会いたいよって言いたくて。
そんな私の心を支えてくれるのは、ヨハンが帰る直前にくれた
ヨハンの瞳と同じ翡翠色の小さな石がはめられた指輪。
辛い時は、これを見てヨハンと過ごした短いけど幸せだった日々を
思い出してる。
でも、やっぱり辛いよ。
ヨハンに会いたい。
ヨハンは、私の事もう忘れちゃったのかな。
「もう、終わりにした方がいいのかな」
一度、ダメな方に考えると止まらなくなる。
私は、PDAを開いてヨハンにメールを送った。
『もう、私達終わりにしよう』って
・・・・・・・・・・
メールを送ってから、気持ちを落ち着かせる為に
お風呂に入って今日は早く寝ようと思って、何気なく
PDAの画面を見たら、ヨハンからの着信が何十件も入っていた。
私が驚いてると、再度ヨハンから電話がかかってきたので、
恐る恐る通話ボタンを押した。
「も、もしm「ゆめ!さっきのメール、どういうことだよ!」
ヨハン、あの、一回落ち着いて…」
「これが落ち着けれるかよ!俺は別れないからな」
「ヨハン…」
正直驚いた。てっきり「いいぜ」と言うと思ってたのに、
ヨハンがこれだけ慌てるなんて。正直、嬉しかった。
そんなになる程私の事をまだ好きでいてくれるなんて。
「俺は、ゆめを愛してる。ゆめは?俺の事愛してる?」
「…うん、好き。ヨハンの事だけが好き、愛してる」
「そっか、良かった…。てっきり嫌われたのかと思った」
「違う!嫌いになんて、なれる訳ない…今だって、会いたいもん」
電話越しに久しぶりに聞こえるヨハンの声に、
今まで我慢していた分が爆発して、
私は気づいたら涙を流していた。
好きだって、会いたいって。
ヨハンの迷惑とかそんなのお構いなしに正直な気持ちを打ち明けた。
「分かった、じゃあ待ってろ。今から会いに行くから」
「え?」
「男として、好きな女の子を泣かせる訳にはいかないからな」
「ヨハン…」
「日本に着いたら連絡する。だから、もう少しだけ待っててくれ」
「愛してる、ゆめ」
そうして、電話が切れた。
まさか、本当に会いに来るつもりなのか。
でも、ヨハンの事だから多分来るんだと思う。
ヨハンに迷惑かけてしまったのに、
どうしよう、私凄く嬉しいって思っちゃってる。