遊戯王GXの置き場
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「抱きしめたら~キスをしよう~」
ゆめは、授業が始まる前の教室で音楽を聴いていた。
友人から勧められた男性グループの歌。
男性目線で、恋人への想いを込めて歌われた歌は、
ベタではあるけど、何度聞いても飽きない。
聴いてる内にサビのワンフレーズを口ずさんでしまう程。
「君と僕のキスをしよう~感じるその瞬間に~」
ゆめは、歌を聴きながらまだ見ぬ未来の恋人との
やり取りを空想した。身長が高くて、かっこよくて、優しくて、
デュエルも強い人から抱きしめられて、キスをされる。
そして、「好きだ」と告白される。
友人からは、理想が高すぎる上にベタすぎるシチュエーションだ、
と呆れられるが、空想するだけなら自由だ、と
ゆめは誰に対してか分からない言い訳をした。
「一人で何を二やついているんだ、ゆめ」
そんな時、空想に浸るゆめを現実に呼び戻すかのように
彼女の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り向けば、そこには
呆れた表情を浮かべるエドがいた。
「え、エド君!?いつからそこに!!???」
「君が、歌を歌い始めた頃からだ」
「つまり、最初からいたってこと???」
「あぁ、何なら君の独り言も全部聞こえていたぞ」
「そ、そんな…」
ゆめは恥ずかしさのあまり穴に埋まりたくなった。
密かに憧れているエドに、空想に浸る姿を見られていたから。
歌を口ずさむだけならまだしも、妄想を口にしてニヤけるなんて
真っ当な人間ならドン引きすること間違いなしだ。
ゆめは、次の授業をサボろうと決め静かに席を立った。
だが、それはエドによって阻まれた。
「君の好みの男というのは、随分と理想が高いんだね」
「わ、忘れてください…」
「まぁ、僕であればそれら全てを満たしているから問題ないね」
ゆめが、エドの言葉に首を傾げていると、
エドはゆめを抱きしめた。
「抱きしめてから、告白をしてキスをすればいいんだろう?
一度しか言わないから、よく聞け…好きだ、ゆめ」
エドは、突然の出来事に、脳内がフリーズするゆめ等
お構いなしに、ゆめの唇にキスをし、得意げな表情を浮かべて見せた。