遊戯王GXの置き場
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ふとした時、いつも剣山君の視線を感じる。
何か用事があるのかな、と思って声をかけると、何でもないと
言っては、また私の事をチラチラと見る…その繰り返し。
皆と話している時やデュエルを観戦する時は、剣山君は決まって
いつも私の隣に座る。彼が隣にいる事が嫌とかではないから、
話しかけると、凄く嬉しそうに笑うの。
時々、手が触れたりすると申し訳なさそうに謝る。
あ、そうそうこの間、剣山君からメールが来たの。
「ティラノザウルスとスピノザウルス、どっちが好きか?」って。
何て返そうか悩んでいたら、いつの間にか時間が経っていて
結局返信できなかったら、教室で観て分かるぐらい落ち込んでいた。
私が、返信できなかったことを謝ると泣きながら
「嫌われたのかと思ったドン!!!」と私の腕を握った。
流石に、ここまでされて気づけない程私は鈍くない。
多分、剣山君は私の事が好きなんだと思う。
私も、剣山君のことが好きだから嬉しいんだけど、
どうせなら、もう少し男の子らしく攻めてきてほしいな、
だから、思い切って剣山君を呼び出してみた。
「ゆめ先輩、話って何ドン…?」
緊張した様子で私に話しかける剣山君。
それを見ていたら、私まで緊張してきて、言葉がどこかに消えちゃった。
だけど、ずっとこのままでいる訳にはいかないから、
私は覚悟を決めて、彼の顔を見上げた。
「ゆめ先輩、どうしたザウルス…っ!?」
「これ、私の気持ち!じゃあね!」
私が、ほっぺにちゅーしたら剣山君は固まっていた。
もしかして嫌だったのかな、とか
自分がしたことが急に恥ずかしくなって、
剣山君の気持ちを聞く前にその場から逃げることにした。
その後、後ろから剣山君の叫び声が聞こえてきて、
まるで本物の恐竜さんみたいな目で追いかけてきたから、
ちょっとだけ怖くなったのは剣山君には内緒です…。