遊戯王GXの置き場
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カーテンの隙間から差し込む朝日と
けたたましく鳴り響く目覚まし時計の音が
それまで眠りの世界にいた住人に
朝が来たことを告げる。
しかし、身体を起こそうにも力が入らない。
僅かに目を開けて時計を見れば、
7時を指しておりまだ始業の時間まで余裕がある。
そう、考えて再び目を閉じようとした時だった。
「おい、ゆめ!いつまで寝ているんだ、とっとと起きろ!」
「きゃぁああ!!なに、なに!?」
突然開いた扉から、
1人の青年が部屋に入ってきた。青年は一切の躊躇なく、
ゆめが眠るベッドへ近づき、布団を引っ剥がした。
「ほら、早く準備しろ!エリートであるオベリスクブルーの生徒、
ましてやこの俺様の恋人たるお前が、寝坊なぞ許されないぞ!」
「わ、わかりましたー!」
ゆめは、慌ててベッドから立ち上がり洗面台へ走っていった。
それを見届けた青年は、当たり前のように部屋のソファに腰掛けた。
青年の名は、万丈目準。
デュエルアカデミアにて、選ばれし者のみが入ることを
許されるオベリスクブルーの生徒にして、
国内有数の万丈目グループの子息である。
対して、ゆめは万丈目と同じ
オベリスクブルーの生徒であり、彼の恋人である。
「ゆめ、遅いぞ!たかが朝の用意に、
いつまでかかっている」
「うわぁあん!ごめんなさいいい!!」
ゆめを見て、万丈目はため息を吐いた。
何故、あいつは高校生になっても、一人で起きられないのか。
そして、俺は何故あいつの世話を焼いてしまうのか、と。
2人は、中等部からアカデミアに入学したが、
寮の規定で男女同室になることは出来ないので、
別々の部屋で生活している。
ゆめは朝に弱いので、放っておくと寝坊してしまうから、
これは仕方ないのだ。と万丈目は自身に言い聞かせた。
「どうしよう、制服のシャツが全部乾いてない!!」
「俺のを貸してやるから、隠せ!バカが!」