遊戯王GXの置き場
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"それ"に気付いたのは、いつもの様に片思いしている
万丈目君の姿を遠くから眺めている時だった。
「あら~?もしかして、あなたオイラの事見えてるの?」
今日も万丈目君はカッコいいな、素敵だな、と考えていたら、
何かが彼の肩の上にいる気がして、よく目を凝らしてみたら、
”それ”と目が合ってしまった。
慌てて目線を逸らしたけど、時すでに遅し。
気付けば、私の前までふよ~っと移動してきていた。
この、ちょっと抜けている感じの黄色くて小さなモンスターって
「もしかして、あなたは、おじゃまイエロー?」
「そうよ~!嬉しいわ~あたいの事を知ってるなんて!」
知ってるに決まっている。だってこのモンスターは、万丈目君が、
十代君とのデュエルで負けてしまい、何故かノース校代表として
アカデミアに帰ってきた時以降、
デッキに入れているモンスターだから。
だけど、何でカードのモンスターが見えるのだろう。
私の幻覚なのかな?
「あなたも、カードの精霊が見えるのね~」
「カードの…精霊?」
「そうよ~!って、そんなことは後々!おいら、アニキに頼まれているんだった!」
「え、何、どうしたの?」
「いいから、いいから、早く来てちょうだい~」
おじゃまイエローは、突然私の腕を引いた。
そのまま、何故か万丈目君の方へ向かい始めた。
そして、
「アニキ~連れてきたわよ~!」
「ふん、用が済んだのならさっさと消えろ」
「あ~ん、もう冷たいわね~!折角、アニキの好きな女の子を連れてきてあげたのに!」
「おいっ!黙れ!!いいから、さっさと消えろ!!」
万丈目君は、おじゃまイエローと少しの間追いかけっこをし始めた。
突然のことに意味が分からず呆然としていると、
息を荒げる万丈目君と目が合った。
「君が、ゆめ君だね」
「は、はい、!」
「あー、その、なんだ。良ければ、これから僕と食堂でランチでもしないかい?君とは、色々話がしたくてな」
こほん、と咳ばらいをしてから私に手を差し出してきた万丈目君
これか、都合のいい夢?それとも、あの精霊のおかげ?と考えながら、
私は恐る恐る彼の手を取った。