プロポーズ
夢小説
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今日も疲れた。
毎日毎日残業続きである。
今日も終電を逃した。
ふとスマホを見ると尾形さんからメッセージが何件か届いていた。
「おい」
「まだ仕事か?」
「返事くらいしろ」
「迎えに行く」
残業で遅くなるからご飯は1人で食べると連絡を入れてから6時間近くが経過している。
尾形さんは心配してくれているのにも申し訳ないことをした。
「連絡が出来なくてごめんなさい。今仕事終わりました。」
急いでメッセージを送るとすぐに既読がついた。
「迎えに行くから待ってろ」
優しい。
ありがとうとだけメッセージを送って尾形さんを待った。
尾形さんが迎えに来てくれた車の中で私は爆睡してしまった。
尾形さんは文句を言いたそうだったけど、何も言わずに寝かせてくれた。
なんやかんやで私に甘い人だ。
家に帰ってきてからはビール片手に私による愚痴大会が始まった。
「普通確認するよね?なんでしわ寄せが私に来るの?」
「確認しないやつはアホだな、名前が可哀そうだ」
「あのクソ上司禿げればいいのに!」
「そうだ。俺が全部髪引っこ抜いてきてやろうか?」
「後輩の指導も任されてるし分身でもしない限りムリ!!!」
「先輩は大変だよな」
好き勝手喚き散らす私に尾形さんは相槌を入れてくれる。
「あーーー!!!もう会社辞めたい!!」
思わず叫んだ。
「そうだな。そんなクソみたいな会社なんて辞めちまえよ」
尾形さんが急に嘘みたいなことを真剣な口調で言い出した。
「へ?」
「そんなの辞めて俺と結婚しよう、お前1人くらい余裕で養える」
「え、いやでも」
「なんだ、養えるわけないってか?俺を舐めてんのか」
「え、だってそれってまるでプロポーズみたいじゃん」
「だからそのつもりで言ってるんだ、アホか」
「こんな急にプロポーズされたくなかったなあ、もっとムードとかあるじゃん」
思わぬ形で訪れたプロポーズに驚いた私は照れ隠しに悪態をつく。
「どうするんだ、俺と結婚しないのか?」
「それはもちろんしたいよ」
「なら決まりだな、会社を辞めて俺のために家に居てくれ」
「うん」
こうして私は尾形さんと結婚して専業主婦をすることになった。
軟禁レベルで私を外に出したくないヤキモチ焼きな尾形さんと外との接点が欲しい私が大喧嘩をするのはそれから1年後のことだがそれはまた別のお話。
毎日毎日残業続きである。
今日も終電を逃した。
ふとスマホを見ると尾形さんからメッセージが何件か届いていた。
「おい」
「まだ仕事か?」
「返事くらいしろ」
「迎えに行く」
残業で遅くなるからご飯は1人で食べると連絡を入れてから6時間近くが経過している。
尾形さんは心配してくれているのにも申し訳ないことをした。
「連絡が出来なくてごめんなさい。今仕事終わりました。」
急いでメッセージを送るとすぐに既読がついた。
「迎えに行くから待ってろ」
優しい。
ありがとうとだけメッセージを送って尾形さんを待った。
尾形さんが迎えに来てくれた車の中で私は爆睡してしまった。
尾形さんは文句を言いたそうだったけど、何も言わずに寝かせてくれた。
なんやかんやで私に甘い人だ。
家に帰ってきてからはビール片手に私による愚痴大会が始まった。
「普通確認するよね?なんでしわ寄せが私に来るの?」
「確認しないやつはアホだな、名前が可哀そうだ」
「あのクソ上司禿げればいいのに!」
「そうだ。俺が全部髪引っこ抜いてきてやろうか?」
「後輩の指導も任されてるし分身でもしない限りムリ!!!」
「先輩は大変だよな」
好き勝手喚き散らす私に尾形さんは相槌を入れてくれる。
「あーーー!!!もう会社辞めたい!!」
思わず叫んだ。
「そうだな。そんなクソみたいな会社なんて辞めちまえよ」
尾形さんが急に嘘みたいなことを真剣な口調で言い出した。
「へ?」
「そんなの辞めて俺と結婚しよう、お前1人くらい余裕で養える」
「え、いやでも」
「なんだ、養えるわけないってか?俺を舐めてんのか」
「え、だってそれってまるでプロポーズみたいじゃん」
「だからそのつもりで言ってるんだ、アホか」
「こんな急にプロポーズされたくなかったなあ、もっとムードとかあるじゃん」
思わぬ形で訪れたプロポーズに驚いた私は照れ隠しに悪態をつく。
「どうするんだ、俺と結婚しないのか?」
「それはもちろんしたいよ」
「なら決まりだな、会社を辞めて俺のために家に居てくれ」
「うん」
こうして私は尾形さんと結婚して専業主婦をすることになった。
軟禁レベルで私を外に出したくないヤキモチ焼きな尾形さんと外との接点が欲しい私が大喧嘩をするのはそれから1年後のことだがそれはまた別のお話。
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