脅威の侵略者編
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試合後のミーティングで瞳子監督が衝撃の発言をした。円堂くんのポジション変更だ。
今回の試合がまさにそうであったが、強力なシュート技には円堂くんが参加するものも
多くある。しかし、その度にゴールを不在にするのは、相手にとって大きなシュートチ
ャンスを与えることにもなってしまう、いわゆる雷門の隙となる。それをカバーするた
めにGKを立向居くんに、リベロを円堂くんにチェンジするという策だった。たしかに、
本来の雷門中のメンバーだけだったら円堂くんしかGKがいなかったけれど、今は違う。
才能の塊の立向居くんがいる。今のチームメンバーだからこそできる編成だ。有人くんい
わく、先ほどの試合で見せたペナルティエリア外での円堂くんの動き。火事場の馬鹿力の
ようなところはあったが、フィールドプレイヤーとしてもやっていけるポテンシャルを見
出したようだ。手を使わないDF技、複数の連携シュート技、GKには困らない、ここまで
要素が揃うとたしかに円堂くんをGKに固定するのももったいない。円堂くんを攻守に優
れたリベロに置くという方針が固まった。
立向居「お、俺が雷門のゴールを守るんですか?!」
鬼道「『ゴッドハンド』も『魔神・ザ・ハンド』も覚えることができたお前だ。円堂の
後継者には最もふさわしいだろう。」
円堂「うん、俺もそう思う。立向居、俺たちのゴールを守ってくれ!」
一ノ瀬「しっかりな、立向居。」
綱海「面白ぇじゃねか。立向居がキーパーになりゃ、このチーム、もっと強くなるんだ
ろ?だったらどこまでも強くなってやろうじゃねぇか!」
立向居「うわぁ、責任重大だ・・・。できるかな、俺、円堂さんみたいに。」
湊川「だいじょーぶ!DFのみんなもがんばってくれてるし、どーんと構えとけばいいよ!
立ち振る舞いで強者感だしとこ!」
立向居「つ、強者感・・・?」
湊川「こう!」
立向居「えっと・・・」
綱海「もっと胸はってみろよ。オドオドしてると頼りなく見えるぜ」
立向居「こんな感じですか?」
綱海「お、いいねぇ!常に笑ってな。勝利の女神だって不安そうな顔してるヤツのとこよ
り凜として笑ってるヤツとこに来るだろうしな。」
湊川「おぉたくましく見える・・・。」
立向居「ホントですか?!」
湊川「うん!よろしくね、新キーパー!」
立向居「俺、がんばります!!!」
目金「・・・これは雷門の革命です!円堂くんのリベロ、アフロディくんのFW、立向居くんの
キーパー。まさに、超攻撃型雷門イレブンの誕生です。」
新体制で練習が始まったけれどずっとGKをやっていた円堂くんはなかなか手を使って
ボールをはじく癖が抜けないみたい。
土門「円堂!またハンドだぞ。・・・特訓のやり方、考え直した方がいんじゃねぇの?」
円堂「え~!せっかく考えたのに。」
湊川「手を使わない、を意識できたらいいんだよね。だったらいい案があるよ!」
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角馬「え~突如はじまりました。雷門サッカー部パン食い競争。サッカーとは関係ない気
もしますが雷門の勝負とあっては黙ってはおけない、この角馬圭太が実況で勝負の
様子をお送りします。解説の湊川さん、今回の勝負を発案したのは湊川さんだそう
ですが、どういう意図があったのでしょうか。」
湊川「手を使わずに、かつ、走ることで体力トレーニングにもなる一石二鳥な特訓です!」
角馬「なるほど。おっとDFの壁山、あの巨躯からは考えられないスピードで走っている!」
湊川「決して不可能ではない、頑張れば届く場所にご褒美が待っているとあって、壁山くん
もやる気に火がついたのでしょう。」
角馬「最初の関門のラインナップは・・・定番のパンのようですね。」
湊川「マネージャーさんたちががんばって集めてきてくれました!雷門町商店街の人たち
も頑張っている雷門イレブンのためにと快く物資を提供してくれた模様です。」
角馬「雷門町のみなさん、いつもありがとうございます。私は揚げたてのコロッケが
好きです。」
湊川「壁山くんに続いて、土門くん、綱海くん、円堂くん、豪炎寺くんが来ました。
・・・意外に豪炎寺くん後ろの方なんだね?!もっと速く来ると思ってた!」
角馬「ペース配分を計算しているのかもしれません。」
湊川「最後に全力疾走するパターンだ!マラソンでそれをされた日には心が折れるから止
めてね・・・。」
角馬「青春ですね。続いて第二関門、用意されているのは・・・おでんだー?!」
湊川「夏仕様の冷たくてもおいしいおでんで提供してまーす。」
角馬「パーツはいつものこんにゃく、大根、ちくわ、なんですね。」
湊川「愛情はだし粉!」
角馬「こちらの関門もトップで抜けたのは壁山!円堂のための特訓のはずが意外にも壁山
のポテンシャルを引き出している!横で行方を見守っている鬼道が明日の壁山のメ
ニューの調整について呟いています!」
湊川「鬼の鬼道ですからね、さぞ恐ろしいメニューが待っていることでしょう。あ。」
角馬「・・・解説の湊川さんがいなくなってしまったため、ここからは実況の角馬のみでお
送りします。おっと、ここでコースに新たな挑戦者が!・・・湊川選手と鬼道選手で
す。逃げる湊川と追いかける鬼道。他の選手たちに比べてあの2人だけ妙に切迫し
た様子が見て取れます。お、どうした?急に湊川のスピードが増していく!その先
には・・・カヌレだ!」
湊川「見た目は焦げているようにも見えるけど、その香ばしさとカリッとした歯ごたえが
クセになる!これ蜜蝋を使った本格的なカヌレだね?!どくとくの食感と生地の厚
さがベストマッチ!中の卵たっぷりでもっちりしたところもすごくおいしい!」
角馬「レース参加者になっても解説してる・・・実況&解説の鑑です!!」
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鬼道「・・・で、茶番を挟んでみたが、円堂。どうだ?」
円堂「手を使わないっていうのはだいぶ意識できるようになったぜ!ボールに誰よりも長
く触れていたいっていう、当たり前の気持ちを全面に出せばいいんだしな!」
鬼道「そうだ。その気持ちをパスしてつなげる、それだけだ。」
円堂「あぁ!体中熱くなってくる・・・。今の俺ならできる気がする!」
そして円堂くんは見事に究極奥義『正義の鉄槌』をヘディング技に進化させた。性質は
同じでもハンドとヘディングで異なるので違う技名を、ということで目金くんが『メガト
ンヘッド』と名付けられた。立向居くんの新必殺技やシュート技の強化も円堂くんの後に
つづけ、みんなで気合いをいれてそれに応えた。
立向居「アンリさん、大丈夫ですか?」
湊川「うぅ・・・有人くんにお菓子BOX没収された・・・。」
木暮「自業自得だね。」
綱海「なくなったもんはしょーがねぇ。また買いにいきゃいいだろ?」
湊川「次の買い出しのタイミングで絶対仕入れてくる・・・。」