脅威の侵略者編
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直海部長「谷崎先生〜。湊川、見つかりました~!」
直海部長の後に続いて室内に入ると青と黄色のジャージを着た同年代の人たちがたく
さんいた。う〜ん誰?やっぱり今日練習試合か何かだった?
谷崎「あぁ!直海くん、ありがとう。湊川さん、あなたにお客さんですよ。」
円堂「俺!雷門の円堂守!お前サッカーすげぇんだってな!一緒にサッカーやろうぜ!」
入ってくるなり元気なあいさつ(?)をしてきたバンダナの男の子。雷門?雷門って
浅草?の大きな提灯に書かれてる・・・あれって「かみなりもん」っていうんだっけ?昔
浅草の”雷おこし”っていうお菓子をお土産で戴いたことがあるけどおいしかったな~。
ってあら?何の話だったかしら。このおそろいジャージ集団は私を探してわざわざ来て
くれたってこと?何、話題になってるの?私、女子だから公式戦とか出れないし、サッ
カーは好きだけどお菓子を食べること第一でやってるからそんなに活躍したこともない
ハズなんだけど・・・。目の前の円堂くんはキラキラした目をこちらに向けてくるがいま
いちピンと来ていない私。
夏未「あら?アンリじゃない。久しぶりね!」
湊川「え?夏未ちゃん?!年始のパーティーぶりじゃない?お久しぶり!!え~会
いたかった~!!」
久々の大好きな夏未ちゃんに飛び込む私。新年のパーティーなんて大人たちが延々と
噂話してるだけの退屈な場所だけど、毎年夏未ちゃんとおしゃべりすることを楽しみに
なんとか参加できている状況だ。そういえば、パーティーでは大量のお料理が並ぶけれ
どあまり食べている人は見ないのよね。全員が食べられるだけの料理を想定して作って
いるから、お気に入りのケーキがあっても一人で何個も食べるのは気が引ける。でも絶
対あれ、ケーキ残ってるよ~!誰が処理してるんだろ。いっそのこと誰かが食べない宣
言をするか私にくれたらいいのに!
土門「夏未『ちゃん』?!どういう間柄なんだ?」
夏未「彼女は『湊川 アンリ』。名家 湊川家のご令嬢よ。家が遠いからめったに会
えないけれど、毎年新年のパーティーで顔を合わせるの。・・・ちょっと!顔を
押しつけないでちょうだい!人前でくっつくのもやめなさい!いつも言って
いるでしょう?」
春奈「ご令嬢・・・?夏未さんとはちょっとタイプが異なるお嬢様?ですね・・・。」
栗松「『ちょっと』じゃなくて『だいぶ』違うでやんす・・・。」
湊川「そっか!雷門って夏未ちゃんの家が経営している学校か!どおりできいたことある
名前だと思った~!」
栗松「俺たちフットボールフロンティアで優勝したチームなのにもしかして知られてない
でやんす?」
鬼道「フッ。なるほどな。通りで俺が把握していないわけだ。女子はフットボールフロン
ティアには参加できないからな。まさか、お前だったとは、アンリ。」
またしても聞き覚えのある声に顔をあげる。怪しげなゴーグルを視界に入れた瞬間に私
の中の警戒アラームが鳴る。そう、目の前にいるこの鬼道有人という男は私の天敵なのだ。
湊川「げっ!有人くんがいるっ!!あ〜あ~!せっかく夏未ちゃんに会えてハッピーだっ
たのにな~!!」
一ノ瀬「すっごく警戒されてるけど、鬼道、何したの?」
湊川「説明しようっ!このいかにも不審者な出で立ちの有人くんは、パーティーで会う
たびに、私のお料理を奪っていくのだよ!今まで何度嫌がらせを受けたことか…。」
夏未「人を指差すのはやめなさい。」
円堂「鬼道…人のご飯を盗るのはよくないと思うぞ?」
鬼道「違う、円堂!…はぁ。こいつがバイキングとはいえ、ケーキばかり食べるから野菜
を食べろと注意しているだけだ。」
湊川「それが嫌がらせだって言ってるの!」
秋「むしろ湊川さんのことを思ってのことだと思うよ?」
何なのかしら、この完全に私が悪いみたいな空気。有人くんの勝ち誇った顔が腹立つ!
いつかぎゃふんと言わせてやるんだから~!!