脅威の侵略者編
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エイリア学園の試合の翌日。デザートさんが次に予告した10日後の試合に向
けて、一度本拠地である雷門町に戻ることになった。デザートさんのあの強力
な一蹴りを止めた木暮くんをぜひとも仲間に入れたいということで、私のおや
つタイム中にみんなで木暮くんを探してこようという話になった。結局、見つか
らないまま出発の時間になってしまい、みんなは捜索を諦めて、しょんぼりし
た様子でキャラバンにゾロゾロと戻ってきていた。
土門「なんだかんだいって、木暮ってやつは面白かったよな。」
風丸「チームにいれなくてよかったのか?」
一ノ瀬「でも、どこにもいないんだもん。仕方ないんじゃない?」
目金「いやいや木暮くんのことはもういいのです。彼がいたところでまた自分
の使命を忘れて逃げ出すんじゃないですか?」
壁山「あの~、お話し中のところ、すみませんが…。」
染岡「どうした?壁山……マジかよ!!」
壁山くんが視線の先を見るように合図を送る。つられてそちらの方に目をや
ると木暮くんがキャラバンの一番後ろの座席に、荷物に隠れるように座ってい
た。通りで外を探しても見つからないワケですね!
木暮「あっ、そーだ!これ!お近づきの印に!今日からよろしくってことで。」
土門「そういうとこは抜け目ないのな。お、『京バゥム』じゃん。これうまい
んだよなぁ。」
染岡「菓子だってよ!よかったな。湊川」
木暮(うっしっし。見ていた限り、あの湊川ってやつはお菓子に目がないハズ。
激辛唐辛子を仕込んじゃえ~)
湊川「バウムクーヘンならコーハイムをヒイキにしてるので結構ですぅー!!」
風丸「なんだそれ…」
鬼道「ドイツ菓子を取り扱っている神戸ゆかりの洋菓子店だ。どういうわけか
昔からバウムクーヘンだけは他所のものは食わないんだ。神戸っ子のプ
ライドなんだろうな。」
木暮「え~?お菓子好きなのに『京バゥム』食べないの~?」
栗松「じゃあ、遠慮なくいただくでやんす。」
バウムクーヘンを口にした瞬間火を吹く栗松くん。え、いつの間に火炎放射
収得したの?私も漫遊寺中の人に習えばよかった。
その後、不法侵入の木暮くんについて、漫遊寺中の監督に連絡したところ許
可を得ることができ、木暮くんも正式に雷門イレブンに加わることとなった。
そして再び出発しようとエンジンが音を立てたとき、瞳子監督が声を荒げた。
瞳子「影山が脱走して、真・帝国学園を設立した?!」
その言葉を聞いて有人くんと円堂くんが驚愕の色を示す。
染岡「アイツ、性懲りもなく、まだそんなことやってんのかよ。」
土門「しかも、真・帝国学園だって?」
”カゲヤマ”…って中学サッカー界副会長の影山さん?パパが日本サッカー連
盟の委員をしている関係で私も面会したことはある。まぁ、大体サングラス掛
けてたし、初対面時まだ幼かった私の第一印象はあまりいいものではなかった
けど。たしか有人くんの推しじゃなかったっけ?学校も違えば、住んでいる地
方もまったく違う私たちは共通の話題なんて数知れてるから、会った時はたい
てい近況報告になるんだけど、会うたびに、しかも、一日に何度も”影山”と
いう単語が口から出る有人くんはファン以外の何者でもないと思う。何、推
し変した?記憶の中の”影山”を連呼する有人くんと、今の影山さんの状況を知
った有人くんの様子が180度変わっていて、混乱してしまう。あれ〜帝国学
園って有人くんのいた学校の系列では?影山さん理事長になったの?お祝い
案件じゃん、なんでそんな暗い顔してるの有人くん、絶対顔とテンションの
チャンネル間違ってるよ。
円堂「よし、愛媛にいこう。」
土門「あぁ。影山のやろうとしていることをぶっ潰そう。」
夏未「そうよ。あいつを許しちゃいけないわ。」
塔子「中学サッカー界の副会長だろ?なんでそいつをぶっ潰そうって話になる
んだ…?」
円堂「勝つためなら手段を択ばない奴だったんだよ。」
鬼道「それも自分の手は汚さず、他人を使って相手チームを蹴落とそうとする
奴だったんだ。」
湊川「え、それ学校関係者としてダメでは?」
風丸「あぁ、卑怯が服を着て歩いているような男さ。」
鬼道「それだけじゃない。アイツは勝つために”神のアクア”を作り出した。」
塔子「”かみのあくあ”?」
風丸「人間の身体を根本から変えてしまうものさ。…神の領域にまで。」
夏未「結局それが影山の逮捕につながったのよ。」
円堂「またサッカーを使って悪さをたくらんでいるのか…。」
ともかく、多数の意見を考慮した結果、私たちは雷門から真・帝国学園に目
的地を変え、愛媛にやってきた。
愛媛ということで!!瀬戸内銘菓のポエニ、Getしました!!!コンビニで
買えるんだね?!!!地域限定のみかん味が買えて満足です。戦争もおさまっ
ちゃうくらいおいしくて笑顔になる優しい甘さ!ただ…おいしい紅茶があれば
もっと大満足だった!!ポエニはあんこベースだからミルクたっぷりのお茶と
一緒にいただくのが最高なのに!!!イナズマキャラバンでの移動だとお湯は
なかなか手に入れられないし、ティーポットやカップも持ち運べないので、お
店にいかない限りティータイムは過ごせないのだ。茶葉のお茶が、飲みたい。
キャラバンの席についてうなだれていると、円堂くんたちが誰かとモメている
のが窓から見えた。
瞳子「君、真・帝国学園の生徒ね。そっちこそ遅いんじゃない?人を偽のメー
ルで呼び出しといて、今頃現れるの?」
円堂「偽のメールって?」
瞳子「そもそも、ここ愛媛まで私たちを誘導したメールこそが偽物だったの。
すぐにわかるようなウソを何でついたの?」
不動「俺、不動明王ってンだけどさ、俺の名前でメールしたらここまで来たの
かよ?響木の名前を騙ったからいろいろ調べて愛媛まで来る気になった
んだろ?違うか?」
瞳子「そうね。で?あなたの狙いは何?」
不動「あんたらを真・帝国学園にご招待してやろうってなァ。…アンタ、鬼道
有人だろ、ウチにはさ、アンタにとってのスペシャルゲストがいるぜ?」
鬼道「スペシャルゲスト?」
不動「あぁ、かつての帝国学園のお仲間だよ。」
鬼道「何?ありえない…。影山の汚さを身をもって知っているはずの帝国イレ
ブンがあいつに従うはずない!」
円堂くんの前に現れた不動という少年の言葉に動揺する一同。響木監督?の
情報をもとにここまで来たけれど、その情報源が響木監督じゃないと分かった
今、この不動くんについて行くかどうかを考え込んでいる様子だった。「俺た
ちをおびき寄せるための罠でやんす」という声も聞こえるけれど、そもそも愛
媛の県境を越えた時点でもう相手の術中な気がする。ここまで来たなら気にな
るし、もう真・帝国とやらに行っちゃおうよ。
真・帝国学園かぁ・・・伝統あるレトロな学校もかわいらしいけれど、新しい
学校にも少し憧れがあるよね。校舎も机も新品できれいなんだろうな。・・・私立
の学校ということは、食堂もそれなりにいい設備なのでは?もしかして紅茶も
飲める?神戸トウアロード学園では日替わりのデザートとそれにあう紅茶をパ
ティシエが選んで提供してくれる。ポエニがすでに手元にあるからデザートは
この際なくてもかまわない、飲み物の一種だし紅茶くらいはないかしら。
う〜ん、期待!
湊川「ねぇ、罠かどうかよりもちょっと気になることがあるんだけどいい?
…真・帝国学園は話を聞く限り、大規模な学校という認識でおーけー?」
不動「あ?あー…そうだな、人材もたくさんスカウトしてきたって話だし、個
人的には学校とは思えねぇ設備も整ってると思うぜ?」
湊川「スカウト?!(さも優秀な調理スタッフがいるんでしょうね!)・・・失
礼。学校とは思えない設備?それって・・・いちいち質問するのもなんだ
か面倒になってきたから単刀直入に聞くわ、」
染岡「お、おい、湊川が話に加わるのなんて珍しくねぇか?」
秋「たしかに。でも、こういうときって大抵…」
湊川「食堂に紅茶の取扱いはあるかしら?!」
不動「なんと学校は海のな・・・は?」
湊川「紅茶と、あと、スコーンがあればもっといいんだけど…。あっ、いいの、
いいの。紅茶があれば。真・帝国の生徒じゃない私でも食堂は利用でき
るかしら…?」
秋「やっぱり・・・」
夏未「はぁ…」
不動「…フーン、なるほどねぇ?・・・あー、紅茶があるかだっけ?」
不動「あるぜ?それとその付け合わせについても、まだまだこれからメニュー
は増やすところらしいが、クロテッドクリームがどうとか言ってるのを
聞いたっけなぁ?」
湊川「まって、クロテッドクリームまであるのは天才すぎない?シンプルゆえ
に一番王道おいしいやつじゃん。」
木暮「くろ・・・?」
湊川「英国式アフタヌーンティーが真・帝国学園に本当に存在するのか確かめ
る必要が出てきたわね。」
壁山「必要あるっすか?」
土門「てゆうか、その話が一番ウソっぽくね?」
不動「疑うなら来なくてもいいンだぜ?ま、その場合クロテッドクリームのス
コーンはお預けだけどなぁ?」
風丸「これ脅しなのか?」
春奈「さ、さぁ・・・?」
次回、「突撃!真・帝国学園!」お楽しみに!