脅威の侵略者編
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有人くんから吹雪くんへパスが繋がる。
吹雪「エターナルブリザード!!!」
再び吹雪くんがゴールを狙うもエイリア学園のDF2人に返されてしまう。ラ
インギリギリ、このまま突っ込めば間に合う!
湊川「乙女の火事場のバカ力、受けてみなさい!”ドラジェット・シュート”!」
「なんだ?!!ボールは一体どこに?!」
パステルカラーのドラジェに紛れてボールが勢いをつけてゴールに吸い込ま
れていく。
デザーム「なん・・・だとっ?」
湊川「ごちそうさまでしたっと。・・・おっとと?」」
角馬「・・・入ったー!!鬼気迫った攻防を繰り返し、先制点をとったのは雷門!
このまま逃げ切れるかー?!」
シュートの勢いでそのまま倒れてしまい、布越しに芝生の感触が背中に伝わ
ってくる。走り出してみたら意外と遠くまで来れるもんなんだなぁ。”花の
ワルツ”も割とがんばって出した技だったのに勢いでシュートまで打っちゃっ
た。ゴールを祝うホイッスルと同時に雷門のみんなが駆け寄ってくる。
一ノ瀬「やったじゃないか!」
染岡「初対面のエイリア学園からよく点をとったな!」
湊川「やったぜ。ぶい。」
円堂「やっぱり、お前のシュートはすごいぜ!俺たちも負けてらんねぇ!」
湊川「もうムリ!これ以上走れない!選手交代!!」
起き上がりたくて駄々っ子のように手を伸ばすと塔子ちゃんと風丸くんが引
き上げてくれた。さんくす。
壁山「っていっても、目金先輩は足をケガしてるし湊川さんの代わりなんてい
ないッスよ・・・。」
秋「そうね・・・。でも湊川さんもこれ以上は試合を続けられないわ。」
円堂「だったら10人で戦うまでだ!」
栗松「じゅ、10人で?!いくらなんでも無茶でやんす・・・。」
春奈「・・・あの!11人目ならいます!木暮くんが!木暮くんだってサッカー部
の一員です!お願いします、木暮くんを試合に出してください。」
瞳子「わかったわ、湊川さんと木暮くんで選手交代しましょう。湊川さん、あ
とはベンチからみんなと一緒に戦いなさい。」
秋さんと春奈ちゃんに肩をかしてもらいながらフィールドを後にする。サッ
カーの試合は60分。前半すら体力持たなかったな・・・。得点は決めたのでなん
とか役立たずにはならずに済んだと思いたいけれど、みんなの足を引っ張って
いることには変わりない。人数ギリギリなのに体力切れでベンチに下がるって
選手としてどうなんだろう?もっと自主練の時間、増やさないとなぁ。心の中
で1人反省会をしていると、おジャマ虫な私を急かすように、ベンチに向かう
私に追い風が吹き抜ける。その風にそっと声をのせるように、ギリギリ聞き取
れるくらいのボリュームで、誰かのつぶやきが耳に届いた。
「よくやった。」
湊川「・・・明日はみんなと練習したいなぁ。」
春奈「?今、何か言いました?」
湊川「んー。何でもない。」
背中を押してくれる声のおかげで少し元気になれた気がした。