パチンッ

サファイアは男が伸ばしてきた手を叩き落した。

サ「さっきから黙って聞いてたら…言いたいこと言ってくれたわね…もう一度はっきりとお答えした方がいいみたいね…」

サファイアは持っていた袋を置き、男たちを睨みつけた。

サ「何度言われても私はあなたたちの仲間になんかならない…私には子どもの頃からの夢がある。こんなところで立ち止まっていられるわけないでしょ！！だいたい、私たちに散々やられてきたのに、エースのことをそこまで侮辱出来るなんて許せない！！私たちがお互いを高め合うためにどれほどの修行を重ねてきたのか知らないで好き勝手言ってくれて…今、ここでもう一度あなたたちを倒して私たちの修行の成果を見せてあげるわ！！」

サファイアはそう言い放つとナイフを抜いた。

チ1「俺たちが優しく言っているうちが幸運だったのにな…」

チンピラ達も武器を構えた。

チ1「仕方ねぇから、こっちも力づくでお前を手に入れる…その時に怪我をしてもお前の責任だからな！！」

男の言葉数人が一気に襲いかかってきた。

サファイアは怯まず男たちと真っ正面から戦った。




戦いは圧倒的にサファイアの勝利だった。サファイアは袋を担ぎ直して倒れている男たちの方を見る。

サ「…（私たちの覚悟も、決意も知らない人たちがエースを悪く言わないで）…じゃあね」

サファイアは一言言い放つと〈中間の森〉に向けて走り出した。