サボと離れ離れにされた3人は、ブルージャムのアジトに連れていかれ縄で縛られていた。

エ「なんでこんなとこまで連れてきやがったんだよ！？」

ブ「貴族ってのはいいご身分だよな…そう思わねぇかガキども…」

必死に叫ぶ3人にブルージャムは貴族について語り始め、3人に同情していると言い、手下に縄をとくように命令し話を続ける。

ブ「貴族のガキが、なんでわざわざ高町から不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）なんぞに来たと思う？…貴族ってのは大人も子供も同じだ。ここの連中をバカにしてたに違ぇねぇ…おめぇらも内心、見下されてたんだろうな」

エ「馬鹿言え！サボはそんなやつじゃねぇ！」

ル「そうだ！俺たちは兄弟なんだぞ！」

サ『サボをバカにしないで！！』

ブルージャムの言葉に3人は反論する。ブルージャムは3人に謝罪するが、悪いと思っていないのはよく分かる言い方だった。

ブ「しかしおめぇら、もうあのガキに近づいたりしねぇよな？…そうする気なら、今ここでおめぇらを殺しておかなけりゃならねぇ…兄弟を思うならほっとくのがあのガキのためさ」

エ「！！」

ブルージャムの言葉にエースは考えた。サボのためになることは何か… サファイアも考えていた。

サ（サボのため…本当にそうなの…）

ル「でも、サボは高町を嫌ってた！！」

ルフィは必死で反論するがブルージャムは語り続ける。そして話はポルシェーミの話題になった。

ブ「おめぇらとは、ポルシェーミの一件での因縁があるが…あれはもういい…むしろ、俺は強ぇやつの方が好きだ…だからおめぇらに話がある。悪い話じゃねぇ…」

ブルージャムは今、ある仕事をするために人手が必要だと言った。その仕事を手伝わないかと3人に持ちかけた。その仕事は不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）の地図に書かれたバツ印の場所に荷物を運ぶというだけの仕事だと説明された。しかし、ブルージャムの話している間の表情に何か引っかかると感じたサファイアは言葉が出なかった。

サ（本当にそれだけなの？何か…何か危ないことがあるんじゃ…断らなきゃダメな気がする…）

サ『それは…』

エ「いいぜ…」

サ・ル『「え！？」』

サファイアが答える前にエースが答えた。

エ「…いくら出す？」

エースの言葉にブルージャムは不敵な笑みを浮かべた。その笑顔を見てサファイアは恐怖を感じずにはいられなかった。