ルフィが虎に押しつぶされそうになったところをエース、サボ、サファイアが持ちこたえた。

サ『くっ‥うぅぅ‥』

サ「重てぇぇ‥なんて力だ‥」

エ「‥くそぉ‥俺たちはまだまだだ！」

エースはナグリと話し合った夜にナグリに言われたことを思い出していた。

エ「くっ‥おい、お前ら！手ぇ貸せ！」

サ・サ・ル「『「え？」』」

エースの作戦を聞き、エースとルフィ、サボとサファイアの二手に別れた。

サ「サファイア！俺たちはなんとかして大虎を引きつける！頑張れよ！」

サ『もちろん！みんなと一緒なら絶対に成功する！』

エ「サボ！サファイア！頼んだぞ！」

サ・サ「『ああ/うん！』」

サ「おーい！虎公！こっちだこっちだ！おしり、ペンペン」

サ『あっかんべー』

サボとサファイアは虎を挑発した。

虎はその挑発に乗り、2人を追いかけてきた。

サ・サ「『うわぁぁぁ！！』」

エ「サボ！サファイア！こっちだ！」

エースたちの準備が整い、エースが叫んだ。

サ「もうダメだ！」

サ『食べられる！』

エ「頑張れ、サボ！サファイア！ギリギリまで引き寄せるんだ！」

サボとサファイアは必死にエースたちのいる方向に走り続けた。

サ（追いつかれる！）

ル「ゴムゴムの〜〜〜」

ルフィの声が聞こえたと思うと、エースが勢いよく飛び出した。

エ「ロケット〜〜〜！！」

その速さを活かし虎に一撃をくらわした。

サ（決まった！！）

虎はその一撃により、気を失った。

エ・サ・サ・ル「「『「やったぁぁぁぁぁぁ！！」』」」

サ「って‥‥結局、船長はエースかよ‥‥はぁ‥‥」

ル「おれ〜！あんなに修行したのに〜！！」

サ「諦めろ‥ルフィ‥」

サ『ふふ、落ち込まなくていいと思うよ‥ね？エース』

サファイアは分かっているがあえてエースに聞いた。

エ「！！／／／‥ったく‥安心しろ！俺は船長にはならねぇよ」

サ・ル「「えぇ！？」」

ル「‥‥なんで？」

エ「俺一人で、虎公を倒せたわけじゃねぇからな‥‥」

サ「エース‥‥」

エ「ま、なんだ！そのうちお前たちの方から“船長になってください”って頭下げさせてやるからよ」

サ「‥‥下げるか？」

ル「絶対下げねぇ」

エ「なっ！？てめぇら！！」

サ・ル「「あっはっはっは！！」」

サ『ふふ』

サ（やっぱりみんなでこうして笑い合えると楽しい）

崖の上から見ていたナグリは安心したようにその場を去ろうとした。

エ「ジジイ！！」

その後ろ姿にエースが声をかける。

エ「次会うときは俺が勝つ！それまで誰にも敗けんじゃねぇぞ！」

ル「にっしし！じゃあな！」

サ「気をつけて行ってこいよ！」

サ『またどこかで会いましょう！』

4人は笑顔でナグリに伝えた。

ナ「ふっ‥‥海で待ってるのし」

そういうとナグリは肩にかけていた布を脱ぎ、4人に見せた。それは海賊の誇りが強く表された“ナグリ海賊団の海賊旗”だった。

【こうして‥ナグリとの日々に別れを告げ‥ルフィたちは再び4人の生活に戻る‥‥】