中心街を出て、コルボ山に戻った。

サ「何だよ、何も隠してねぇよ」


ル「あ、そうなのか？」


エ「そうなわけねぇだろ！話せ、サボ！！‥‥俺たちの間に、秘密があっていいのか！？」

エ・ル「「‥‥話せ！！」」

サ「‥‥‥」

サ『2人とも、そんなに詰め寄ったらサボだって話しづらいんじゃない？』

サ「だから、俺は何も‥‥」

それでも話そうとしないサボの襟をエースとルフィが掴んだ。

エ「話せよ、てめぇ！！ぶっ飛ばすぞ！！」

サ「くっ‥‥かはっ‥‥話す、話すよ‥‥」

サ『だめだめだめ！！サボが死んじゃうから離してあげて！』



ル「えぇ～～～！？」

エ・サ「『貴族の息子！？』」

エ・ル「「‥‥誰が？」」

サ「俺だよ！！」

エ・ル「「ふ～～ん、で？」」

エースとルフィは指を鼻に突っ込んで興味なさげに聞いた。

サ「お前らが、質問したんだろ！！」

サ『エース、ルフィ‥‥それはないよ』

サファイアは小さくため息をついた。


サ「本当は、親…2人ともいるし、孤児でもなければ、不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）で育ったわけでもねぇ‥‥今日、俺を呼び止めたのは‥‥父親だ」

エ「！！」

サ「お前らには、嘘をついてた‥‥ごめんな」

サボは全てを話し3人に謝罪した。

ル「謝ったからいいよな、許す」

サ『‥‥‥』

エ「‥‥ことによっちゃ、俺はショックだ‥‥貴族の家に生まれて、なんでわざわざあんな所に？」

サ「‥‥‥俺が家を飛び出したのは！！」

エ・ル・サ「「『！！』」」

サボはゴア王国にいた時の自分の出来事を思い出していた。

サ「あいつらが好きなのは、地位と財産を守っていく誰かで‥‥俺じゃない」

エ・ル・サ「「『‥‥‥』」」

サ「王族の女と結婚出来なきゃ俺はクズ‥‥その為に、毎日勉強と習い事‥俺の出来の悪さに両親は毎日喧嘩‥‥あの家に俺は邪魔なんだ！‥‥お前らには悪いけど、俺は親がいても1人だった‥‥貴族の奴らは、不確かな物の終着駅（グレイ・ターミナル）を蔑むけど、あの息の詰まりそうな高町で、何十年先まで決められた人生を送るよりいい」

ル「‥‥」

エ「そうだったのか」

サ『サボ‥‥』

サファイアは、サボが言った自由は自分が思っていたよりも、強い想いがあったことに苦しい気持ちを感じた。