ダダン達が騒いでいる頃、サファイアは洗濯物を干していた。

サ（みんな起きたみたい‥‥やっぱり、急に言われたらダダンさんだって、大変だよ）

洗濯物を干し終わり、サファイアは苦笑いを浮かべながらエース達のいる部屋に向かった。


サ（さてと‥‥話はついたかな？）

サファイアが中を覗いてみるとダダンとサボが向き合っていた。ダダンはしばらく考えていた様子で、ついには呆れたように大きなため息をした。

ダ「エース、ルフィ、サボ！！‥おめぇらしょば提供してんだから！とっとと働きやがれ！」

ダダンは大声で叫ぶように言った。

サ「ﾊﾊｯ、ありがとう、ダダン！！」

サ（ふふっ、よかったね、サボ！！）

サファイアはホッとしながら心の中で言った。

サ『おはよう、みんな！』

エ「よっ！早ぇな！」

サ『ふふ…いつも早起きしてるもの！もう慣れたわ！』

サ「にしても、ホントに早ぇな！驚きだぜ‥‥俺達はまだ寝てたのに‥‥」

ル「よっ！サファイア！！」

サ『おはよう！！ルフィ！』

ル「ああ！！」

エ「おい、もう行けるなら行くぞ！！」

サ・ル・サ「「『おう/うん！』」」




サ・ル「「じゃあ、行ってくる！！」」

4人は勢いよく走り出した。

ダ「こらっ！ルフィ！！おめぇは家で洗濯と掃除をしな！」

ル「や～なこった、べーだ！あっ！エース、サボ、サファイア！！待って！」

ダダンはルフィを怒鳴るもルフィはいつものように聞く気は無い。

ダ「たくっ！憎たらしいガキ共だよ！まだ唯一マシなのはサファイアだけだ‥‥」

サ「あっ、そうだ」

サボが急に止まりルフィはサボにぶつかったが、サボは微動だにしなかった。

サ「言い忘れてた‥なぁ、ダダン！俺たちの留守中、ブルージャムの一味がやってくるかもしれねぇから、気をつけろよ〜！」

サボにそう言われても、ダダン達には分からない。

ド「ブルージャムが来るかもって、なんで二ー？」

ダ・マ「「ん？う〜〜ん‥‥ううん！」」

サ「俺達、あいつらの仲間、叩きのめしちまったんだ！じゃあな！」

サ『ごめんなさい！気をつけて！』

ダ・マ・ド「「「‥‥えぇぇぇぇぇぇ」」」

開いた口が塞がらないダダン達を知らず4人は森の中に消えていった。


ダダン一家のアジトから離れ、4人は森の中を走り回っていた。

エースとサボとサファイアは同じペースで走っているがルフィは少し遅れ気味でついてきている。

サ「ダダンってなかなか話せるクソババアじゃねぇか！」

エ「クソババアには変わりねぇよ」

ル「ああ、山賊だしな！顔も恐ぇぇ！」

サ『ダダンさんはそこまで悪くいうような人じゃないんだけど‥‥』

サ「これから、どうする？」

エ「まずは‥‥」

サ『そうだね‥‥』

ル「メシだぁ〜〜〜！！」

ルフィが前に乗り出して言った。

エ「はあぁぁぁ‥‥」

サ『ふふっ、やっぱり！』

サ「ﾍﾍｯ、よしっ！メシだっ！」

4人は川に向かい、巨大な魚を捕って食事にした。