サファイアはルフィと別れた後、何時間もポルシェーミ達から逃げ回っていた。

しかし、体力の消耗が激しく行き止まりまで追い込まれてしまった。

サ『はぁ‥はぁ‥はぁ‥』

ポ「もう逃げられねぇぜ‥‥」

サ（これ以上逃げ切ることは出来ない‥‥でも、ルフィからは引き離せたはず‥）

ポ「おいっ！」

サ『！！！！』

ルフィを案じていた一瞬の油断が仇となりポルシェーミに胸ぐらを掴まれた。

サ『くっ‥‥離‥して‥‥』

ポ「そりゃ、無理な話だな‥‥お前らには金を奪われたんだ‥‥もうブルージャム船長に金を渡す時間も過ぎてんだよ‥‥このままじゃ、俺達の命すら危ねぇんだよ！！‥‥ん？」

ポルシェーミはサファイアの首にかかるネックレスを見つけた。

ポ「こいつは、いいもの持ってるじゃねぇか‥‥」

サ『！！くっ！！これ‥だけは‥‥』

サファイアはネックレスを守ろうと、必死の抵抗としてポルシェーミを睨みつけた。

ポ「‥‥‥‥」

が、ポルシェーミはサファイアの目を見て不敵に笑った。

サ『‥‥‥？』

ポ「お前、珍しい目の色してんな‥‥」

サファイアの瞳の色は透き通る水色だった。そこにポルシェーミは目をつけた。

チ１「確かに、見た事のねぇ色ですね」

チンピラ達も口々に言った。

チ２「こいつは、結構いい額で売れるんじゃないですか？」

ポ「ああ、そうかもな‥‥こいつらに奪われた分の金をこいつで稼ぐとするか‥‥」

サ（！！売る‥‥そんな！！）

サファイアは何とか抵抗して逃げようとしたが、子どものサファイアに大人の男に勝つ力はなかった。

ポ「ﾌｯ、無駄な抵抗だぜ‥‥お嬢ちゃん‥」

サ『くっ！！』

サ（どうしよう‥‥このままここで、こんな人達に負けたくない‥‥でも、私‥何も出来ない‥‥）

サ『ふぅ‥‥うぅぅ‥』

サファイアは無力な自分に悔しくて涙が止まらなかった。

サ（ごめんね‥‥みんな‥‥私‥‥やっぱり‥‥弱い‥‥）

サ『エース‥‥サボ‥‥助けて！！』

エ・サ「「やめろぉぉぉぉ！！！！」」

サファイアが叫ぶと、その叫びに答えるかのようにエースとサボが現れた。