普段と何の変わりもない日々を過ごしていた穏やかな島に突然、荒くれ者の海賊が島を襲い、島の人々を殺していった。

サファイアとサファイアの母親も、狙われた。

サファイアの母親は、サファイアを連れて必死に逃げた。

しかし、母親も海賊の放った弾丸で足を負傷し、サファイアだけを逃がした。

サファイアは必死になって逃げた。

母が言った最後の言葉を胸に収めて‥‥


《サファイア‥‥あなたは生きて‥‥！絶対に生きて‥‥！ごめんね‥‥母さんは、もう一緒にいられないけど‥‥あなただけは生きて！！そうしたら‥‥母さん、嬉しいら‥‥あなたが生きていることが‥‥嬉しいから‥‥ サファイア‥‥今は、1人になっちゃうけど‥‥必ず‥‥！あなたを助けてくれる人、愛してくれる人に会えるから‥‥！！だから、生きて！！》

母が生きろと‥‥自分を救ってくれる
人、愛してくれる人は必ず現れると‥‥そう母の言葉を信じて逃げ続けた。

しかし、子供の体力には限界があった。

サファイアは一瞬で、海賊達に追いつかれてしまった。

海賊の男がサファイアを押さえつけ、剣を振り上げた。

もうダメだと‥‥心の中で思った自分に向かって振り下ろされ近づいてくる剣に恐怖感じ、ぎゅっと目を瞑った。

しかし、いくら待っても痛みは襲って来なかった。

震えながら、目を開けると自分を押さえていた海賊達が倒れていた。

その光景に、驚いていると目の前に人の気配を感じ、すぐにそちらに視線をやった。

視線をやった、その先には麦わら帽子を被った赤髪で左目に爪痕の様な三傷がある高身長の男が立っていた。

それを聞いたガープは驚いた。

何故ならその男は、あの四皇の“赤髪のシャンクス”だったからだ‥‥。